1カ月で9試合戦う過密日程は“好都合”? 冨安健洋はホワイトからポジションを取り戻せるか

10月は冨安健洋にとってチャンスの月だ photo/Getty images

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どれだけプレイタイムを増やせるか

10月はCL、ELに出場するクラブにとって難しい時期になる。週末にはリーグ戦、ミッドウィークには欧州でのコンペティションが予定されており、過密日程が続く。

プレミアリーグで首位を走るアーセナルも10月は連日ゲームが予定されており、すでに消化したトッテナムとのノースロンドンダービーを含めると9試合戦うことになっている。試合間の休みが短く、7日ELボデ/グリムト戦から10日プレミアでのリヴァプール戦は中2日と厳しい状態で臨むことになる。

英『football.london』ではこの過密日程を利用して日本代表の冨安健洋はアピールすることができると主張している。
ボローニャからやってきた冨安は右サイドバックとしてアーセナルでの地位を確立したが、怪我での離脱が多く、ベン・ホワイトに右SBの1番手の座を奪われてしまった。リーグ戦での出場は主に途中交代からであり、スパーズとのノースロンドンダービーでは終盤89分からの出番となった。

今季唯一の先発はELチューリッヒ戦であり、おそらく7日のボデ/グリムト戦も先発だろう。10日のリヴァプール戦を考えれば主力を休ませたいはずで、控えが主体となるか。

冨安のユーティリティ性は大きな武器であり、右SBだけでなく左SBでも、センターバックとしてもプレイすることができる。どれも一級品で、左サイドで起用されることになれば冨安の両利きとしての強みが発揮される。実際に同紙ではガブリエウ・マガリャンイスが離脱となればロブ・ホールディングではなく、冨安が代わりにピッチに立つと主張しており、逆足でも高精度のパスを供給できる技術の高さを評価している。

実力でいえば問題ないといえるが、クラブから信頼を勝ち取れていないのは耐久面だろう。ELでこそフル出場となったが、強度が求められるプレミアでは途中からの出番が多い。ホワイトのパフォーマンスが高いことも影響しているが、10月は冨安にとって重要な月になることは間違いない。

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