ペップ・シティには“ハイプレス・撤退守備”どちらが有効? 無策だったユナイテッドの6失点は必然

マンチェスター・シティへの対策は何が有効なのか photo/Getty images

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プレミア、CLでは無敗をキープ

マンチェスター・ユナイテッド相手に大量6ゴール、6-3で勝利を収めたマンチェスター・シティ。アーリング・ハーランドとフィル・フォーデンの2人の22歳が躍動しており、ダブルハットトリックを達成している。

英『The Athletic』ではこのマンチェスター・ダービーを分析しており、なぜユナイテッドが大敗を喫したのか考察している。一つの答えとして出たのが、ユナイテッドが見せてしまった前線からの曖昧なプレッシングだ。ボールの取りどころを設定してハイプレスをするわけでもなく、自陣に引くわけでもない中途半端な守備の形はシティにとって何のプレッシャーにもなっておらず、マヌエル・アカンジ、ネイサン・アケの2人のセンターバックに簡単にボールを運ばれてしまった。そうなると、シティがアタッキングサードに侵入するのは容易で、結果6ゴールが生まれることに。

シティの攻撃を封じる方法はこれまで苦戦した試合の傾向から考えるに2つあって1つは前線からの強烈なハイプレスだ。近年ではリヴァプールがそれを得意としており、今季はニューカッスルが前線からのプレッシャーでシティを苦しめた。残りの1つは撤退守備、いわゆるバスを停める戦術であり、昨季シティ相手にシーズンダブルを達成したトッテナムがその形から勝利を掴んでいる。
エリック・テン・ハーグ率いるユナイテッドはそのどちらも選ばずシティ戦に臨んでおり、このような結果となってしまった。言ってしまえば6失点は必然であり、前から行くのか、撤退するのかしっかりと守備の形を決めておく必要があった。

そんな同じ地区のライバルに圧倒的な差を見せつけたシティだが、今季彼らを負かすクラブは現れるのだろうか。

現在リーグ戦では6勝2分の無敗で、プレミアでは唯一黒星がない。17日にはリヴァプール戦が予定されており、近年のプレミアでは最注目のカードだったが、今季のリヴァプールは2勝4分1敗の9位。自慢のハイプレスの強度が下がっており、チーム全体に影響を及ぼしている。シティでさえも全盛期のリヴァプールのハイプレスには対応できていなかったが、今であれば簡単に攻略できるかもしれない。

現在5勝2分1敗でプレミア3位のスパーズはシティに土を付けられる可能性持つチームだ。昨季は彼らから2勝しており、今季は補強でさらに強くなっている。撤退守備が上手く、前線にはハリー・ケイン、ソン・フンミンとカウンターを強みとするアタッカーが揃う。

昨季のような堅守は見られないが、今季は以前にも増して攻撃力があるシティ。コミュニティシールド以来負けがなく、彼らに勝利するチームは現れるのだろうか。

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