恩師到着もプレイタイム増えず今季ピッチに立ったのはわずか“19分” ファン・デ・ベークに残された道は移籍のみ?

マンチェスター・ユナイテッドで出番が増えないドニー・ファン・デ・ベーク photo/Getty images

難しい状況から抜け出せない

マンチェスター・シティ相手には3-6と大敗を喫することになったマンチェスター・ユナイテッドだが、シティ戦を除けば直近の成績は悪くない。首位を走るアーセナルに唯一土を付けたのはユナイテッドであり、この大敗を切り替えることができればまだまだ可能性はある。

そんなユナイテッドで躍動するのは新戦力であり、最終ラインではリサンドロ・マルティネスとタイレル・マラシア、中盤ではクリスティアン・エリクセン、サイドではアントニーが輝きを放っている。アントニーはシティ戦で素晴らしいミドルシュートを沈めており、ポテンシャルの塊だ。

しかし彼らの波に飲まれ出番を失った選手もおり、その一人がMFドニー・ファン・デ・ベークだろう。

現指揮官であるエリック・テン・ハーグが当時率いていたアヤックスで頭角を現わしユナイテッドにやってきたファン・デ・ベーク。しかし同じポジションでプレイするブルーノ・フェルナンデスの存在もあって出番は増えず、昨季の終盤にはエヴァートンにローン移籍している。

今季は恩師であるテン・ハーグがやってくることもあってファン・デ・ベークへの期待は大きかった。シーズン開始前はどのようにブルーノと併用させるのか、ブルーノを偽9番にするのも面白いなんて意見も出たが、実際にブルーノと中盤で共闘しているのはエリクセンであり、ファン・デ・ベークに出番はない。リーグ戦での先発はゼロであり、プレイタイムはわずか19分だ。

英『90min』によると、ユナイテッドはファン・デ・ベークに対し冬の移籍市場で出場機会を求めクラブを離れることを希望するのであれば止めるつもりはないと伝えたようだ。同紙はローンでクラブを去る可能性があり、プレミアリーグや他リーグのクラブが関心を寄せていると報じている。具体的なクラブ名でいえば古巣のアヤックスや同じくエールディビジのPSVだ。

アヤックス時代に輝きを放った実力をまだ持っているのであれば、プレイするクラブを変えるべきだ。ユナイテッドはライバルが強力で、まともにピッチに立つことができていない。

ファン・デ・ベークはユナイテッドに加入して3シーズン目になる。プレミアリーグでは53試合に出場して1856分しかプレイしていない。ユナイテッドに移籍する最後のアヤックスでは1シーズンで1916分プレイしており、それより少ないのだ。『transfermarkt』の市場価値は最大5500万ユーロから2000万ユーロと半分以下の数字になっており、移籍が彼の価値を高める出来事になるのだろうか。

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