レアル・ソシエダには追い風、久保建英には向かい風? 10番オヤルサバルの復帰で攻撃陣はどう変わる?

全体練習に復帰したミケル・オヤルサバル photo/Getty images

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ライバルとなるか、パートナーとなるか

公式戦3連勝中と絶好調のレアル・ソシエダ。直近のリーグ戦では5ゴールと得点力の高さを見せており、7日にはアウェイでのELシェリフ戦に臨む。

そんなラ・レアルに朗報だ。チームのエースであるミケル・オヤルサバルが負傷から戻ってきた。2022年の3月トレーニングにて左膝を負傷。左膝前十字靱帯の断裂と診断され、ここまでの約7カ月間戦列から離れていた。それでも長い療養期間を経てチームに戻ってきた。ラ・レアルの公式SNSではオヤルサバルがチームのトレーニングに合流する映像を見ることができ、完治したようだ。7日のシェリフ戦、10日のビジャレアル戦に出場できるかは分からないが、頼れるエースの復帰はチームに大きなメリットをもたらすことになる。

左利きのチャンスメイカーで、前線であればどのポジションでもプレイすることができる。昨季は主に左サイドでプレイしており、終盤離脱することになったが、33試合で15ゴール4アシストを記録。スペイン代表にも選ばれており、怪我での長期離脱がなければ間違いなく日本代表と対戦するワールドカップ・カタール大会のメンバーに選ばれていたはずだ。
そんなオヤルサバルが復帰となれば心強いが、ポジションを争うライバルになるのは間違いなく日本代表の久保建英だ。レフティという共通点もあり、両者ともに左サイドでプレイする。

今のシステムである[4-3-2-1]にオヤルサバルを当てはめるのならトップ下、もしくはセカンドストライカーとなる。久保とダビド・シルバが競争相手だが、コンディションが万全であればどちらにも勝るクオリティを持っている。

オヤルサバルの強みの一つにユーティリティ性があり、イマノル・アルグアシル監督次第では併用も可能だ。オヤルサバルがいた昨季のラ・レアルは[4-3-3]や[4-2-3-1]を使っており、3トップなら右に久保、左にオヤルサバル、2列目を生かすなら久保、オヤルサバル、シルバ3人を同時起用しても面白い。オヤルサバルはセンターフォワードで偽9番として振舞うことも可能であり、チームの攻撃の幅をこの10番は増やすことができる。

久保最大のライバルになる可能性もあれば、アレクサンデル・セルロートのような最大のパートナーになることも考えられるオヤルサバル。25歳ながらラ・レアルのトップチームで272試合79ゴール49アシストを記録する怪物であり、今後の戦いが楽しみだ。

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