昨季リーグ戦“25ゴール”でも仏代表入りは難しい? モナコでもがき続けるベテランエースの評価

モナコで活躍続けるベン・イェデル photo/Getty Images

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豪華すぎるフランス前線のサバイバル

優秀なストライカーが多すぎる。フランス代表監督ディディエ・デシャンもワールドカップ・カタール大会へ選考には頭を悩ませていることだろう。

今週特別な輝きを放ったのは、モナコでプレイする32歳のFWウィサム・ベン・イェデルだ。2日のナント戦でハットトリックを記録し、チームの4-1勝利に貢献。今季はスタートこそ出遅れたが、昨季もリーグ・アンで25ゴール奪っている実力者だ。一気に状態を上げてくるあたりはさすがだ。

ただ、そのベン・イェデルでさえカタール大会への切符を掴めるかは分からない。ベン・イェデルは今季リーグ戦で出遅れたこともあり、9月の代表マッチウィークでは招集されなかった。代わりにデシャンはフランクフルトで結果を残していたFWランダル・コロ・ムアニを初招集するなど、カタール大会本番へ最後のテストに動いている。他に常連メンバーではキリアン・ムバッペ、カリム・ベンゼマ、ミランで活躍するオリヴィエ・ジルーも候補者だ。ここの争いはかなり激しい。
ベン・イェデルは2019‐20シーズンにリーグ戦で18ゴール、2020-21シーズンは20ゴール、昨季は25ゴールと、年齢を重ねるにつれて数字を上げてきた。今が全盛期と言ってもいいはずだが、フランス代表ではデビューした2018年から通算して633分間しかプレイ出来ていない。

昨夏のEURO2020もメンバーには入ったものの、出番はなかった。ワールドカップもEUROも本大会を経験できていないのだ。本人としては今年のカタール大会へ思いは強いはず。

果たしてモナコでのアピールはデシャンに届くのか。ベン・イェデルほどの成績を残しながらメンバーに入れないのは過酷すぎるというものだが、最後に激戦のFW枠を掴むのは誰か。

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