アヤックスらの快進撃を再現? アトレティコを抑えグループB首位。クラブ・ブルージュがCLダークホース筆頭か

今季のCLグループステージで暴れるクラブ・ブルージュ photo/Getty images

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面白いチームが欧州を沸かせている

昨季のCLではベスト4にマンチェスター・シティ、リヴァプール、レアル・マドリード、ビジャレアルの4クラブが残った。印象的なのはウナイ・エメリ率いるビジャレアルで、決勝トーナメントではユヴェントス、バイエルン・ミュンヘンと各リーグのメガクラブを打ち破り、上位に食い込んだ。

少し時間をさかのぼると、18-19シーズンのCLでは現マンチェスター・ユナイテッドの監督であるエリック・テン・ハーグ率いるアヤックスが4強入りを果たした。レアル・マドリード、ユヴェントスを破っての上位進出であり、話題となった。

このようにCLではいわゆる中堅クラブが4強入りすることが数年に一度ある。ダークホースの快進撃はサッカーファンの楽しみの一つであり、今季もビジャレアルやアヤックスに続くチームは生まれるのか。
波乱が起きているのはアトレティコ・マドリード、ポルト、レヴァークーゼン、クラブ・ブルージュのグループBだ。3試合を消化してクラブ・ブルージュが全勝しており、グループ1位に。他3クラブは1勝2敗で並んでおり、得失点差でアトレティコがまさかのグループ最下位にいる。昨季のアトレティコはラウンド8まで進んだが、今季はグループステージで姿を消してしまうのか。

西『SPORT』や英『90min』ら海外メディアのクラブ・ブルージュへの認識は共通しており、若手とベテランが上手く融合したチームだということだ。

若手でいえばバルセロナからやってきたFWフェラン・ジュグラ(23)の名前が挙がる。CLではすでに2ゴール2アシストを記録したストライカーで、直近のアトレティコ戦では2得点に関与している。バルセロナからはわずか500万ユーロで獲得されており、掘り出し物として称賛されている。

ベルギーのジュピラー・プロリーグではジュグラに次ぐゴール数を誇るFWアンドレアス・スコフ・オルセン(22)も面白い存在だ。セリエAのボローニャから獲得され、今季すでに4ゴール2アシスト。デンマーク代表の未来と期待されており、すでにフル代表では15キャップを数える。

ベテランであればMFハンス・ヴァナケン(30)は外せない。長くベルギーリーグを知る攻撃的MFで、昨季はリーグ戦で11ゴール9アシストの数字を残した。5大リーグ外のトップスターの1人であり、今夏にはウェストハム行きが噂された。が、8月にクラブとの新たな5年契約を結んでおり、ベルギーに骨をうずめることになる。

リヴァプールでプレイしていたGKシモン・ミニョレ(34)は今クラブ・ブルージュにいる。加入後から常に守護神としてチームを支え、今の地位を築いた。グループステージ3試合では未だ失点がなく、今季のCLではバイエルンのマヌエル・ノイアーとこのミニョレの2人しかこの数字を継続していない。

この4人以外にも、FWカマル・ソワー(22)やMFラファエル・オニェディカ(21)、DFアバカル・シラ(19)と優秀なタレントは多い。今季起用される回数は少ないが、オランダ代表のMFノア・ラング(23)もおり、選手層は厚い。

決勝トーナメントへの進出はクラブへの賞金アップにもつながるようで、ベルギー『WALFOOT』によると、ベスト16で4560万ユーロ、ベスト8ではさらに1060万ユーロが追加される。中堅クラブからすれば嬉しい報酬であり、チームの強化に資金を投じることができる。

このまま好調を維持すればまず間違いなくクラブ・ブルージュが決勝トーナメントへ進出する。そこから先は険しい道となるが、今季CLでのダークホースはクラブ・ブルージュで決まりだろう。

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