トルコでの“216分間”をどう評価する 悩める26歳デル・アリに厳しい声も

ベシクタシュへ移籍したデル・アリ photo/Getty Images

復活へ勝負の1年

トッテナムでフォームを乱し、その後移籍したエヴァートンでも主力になりきれず。イングランドの将来を背負うと期待されていたMFデル・アリは大きく躓いてしまった。

状況を打開すべくデル・アリが選んだのは、トルコの名門ベシクタシュへのレンタル移籍だった。何かを変える必要があったのは明らかだが、5大リーグを離れるとは思い切った決断だ。

イングランド・プレミアリーグよりはレベルが落ちるトルコで本来のフォームを取り戻せればいいのだが、早くも逆風が吹きつつある。2日に行われた第8節のフェネルバフチェ戦でデル・アリは先発に入ったのだが、トルコ『Fotomac』は何も出来ない残念なパフォーマンスだったと厳しい評価を下している。試合はスコアレスドローに終わっており、デル・アリはライバルとの対決でチームを勝利に導けなかった。

怪我を負ってしまったことも残念だった。デル・アリは第5節のアンカラギュジュ戦で幸先よく移籍後初ゴールを記録したのだが、その後の2試合を怪我で欠場。フェネルバフチェ戦で復帰したのだが、結果は出ず。まだベシクタシュへ移籍してからは216分間しかプレイ出来ておらず、早期の結果を求めていたサポーターにとってはフラストレーションの残る展開だろう。チームも4勝3分1敗の6位と結果が出ていない。

この状況に指揮官ヴァレリアン・イスマエルは、ここからデル・アリのパフォーマンスが上がってくると主張。フェネルバフチェ戦に関しての批判を跳ね除けている。

「フェネルバフチェとのゲームでは、彼に守備的な仕事を要求していた。ここからは攻撃的になるだろうし、チームに大いに貢献してくれるだろう。彼を批判している人は大きな間違いをしていることに気付くはずだよ。批判している者たちはデル・アリが怪我から復帰したばかりであることさえ忘れている。私は彼を信頼しているし、彼も私を信頼している。すぐに全員がデル・アリにスタンディングオベーションすることになる。約束するよ」

果たしてデル・アリはサポーターの期待に応えられるのか。キャリアを復活させるうえでベシクタシュはラストチャンスと言ってもいいだろう。ここで結果を出せなければ5大リーグの上位クラブから声がかかることはないはずで、イングランド代表復帰も厳しくなる。トルコ1年目の今季は今後のキャリアを左右するものとなるかもしれない。

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