またも炸裂したジェズスのスーパードリブル アーセナルに備わった新たな武器

またもドリブル突破から得点を生み出したジェズス photo/Getty Images

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柔らかなダブルタッチで相手を翻弄

UEFAヨーロッパリーグで、アーセナルはノルウェーのボデ/グリムトと対戦。ホームで3ゴールを奪い、週末に控えるリヴァプール戦に向けて弾みをつける勝利となった。

今季、チームのエース格として輝きを放っているFWガブリエウ・ジェズスは、59分からの途中投入となったこの試合でも見せ場をつくった。終盤の84分、PAゴール脇のいわゆる「ポケット」と呼ばれるエリアに侵入したジェズスは、柔らかなダブルタッチでDFを翻弄。引きつけたところでファビオ・ビエイラにマイナスのクロスを通し、ビエイラはこれを難なく蹴り込んで決定的な3点目を奪うことに成功した。

クラブOBであるマーティン・キーオン氏は英『Daily Mail』にて「彼はグループ内のロールモデルだ。ベンチから現れ、自分はトップマンだと示した」とジェズスのパフォーマンスを賞賛。『football.london』でも「彼は魅惑的で緻密なコントロールを示した」と、途中出場ながら「8」の高得点を与えている。
リーグ戦ではガブリエウ・マルティネッリの「20」に次ぐ「19」回のドリブルを成功させ、リーグ2位のドリブル突破数を誇るジェズス。トータルで仕掛ける回数も「42」とリーグトップであり、現時点で40回以上ドリブルを仕掛けている選手はジェズスだけである。

このドリブル突破能力は、近年アーセナルでトップを張った選手たちにはなかった力だ。ピエール・エメリク・オバメヤン、アレクサンドル・ラカゼット、オリヴィエ・ジルーなどさまざまなタイプのCFが最前線を務めているが、いずれもドリブルで突破してゴールにつなげるというタイプではなかった。ジェズスはボールを収めるのがうまく、キープ能力に長けた選手だが、自ら反転して仕掛けることもできる。実際に第3節のボーンマス戦では3人をかわしたジェズスの突破から、最終的にマルティン・ウーデゴーの先制点が生まれている。

アーセナルに新たに備わった、ジェズスのドリブルという武器。ジェズスがDFを引きつけることで周りも生かされており、相手にとってはこの上なく厄介な存在となっている。


(※データは『Whoscored.com』より)

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