「中盤の争いに力強く果敢に立ち向かった」 ロングボール成功率100%4回のボール奪取記録”今季のアーセナルはトーマス次第?”

中盤で絶対的な存在感を誇るトーマス・パルティ photo/Getty images

怪我なくプレイできれば世界最高のアンカーになれる

アーセナルは10日にプレミアリーグでリヴァプールと対戦。2度追いつかれることになるも、そのたびに突き放し最終的に3-2で勝利を飾った。対リヴァプールでの勝利は2020年7月16日以来のことであり、今季のアーセナルは本物かもしれない。

そんなアーセナルの中心人物はトーマス・パルティだ。アトレティコ・マドリードからやってきた守備的MFで、彼の存在は大きい。依存度が高くトーマス不在であれば守備が脆くなるが、トーマスがピッチにいれば攻守両面でチーム全体のパフォーマンスが2段階ほど上がる。

リヴァプール戦で光ったトーマスの強みは配球力と守備力だ。展開力は非常に高く、視野が広い。常に逆サイドでフリーになっているブカヨ・サカやガブリエウ・マルティネッリを見つけるのが上手くロングボールは6本中6本成功と成功率100%だった。

ボールロストせずにそれを実行できるのもトーマスの強みだ。足元でボールを扱うスキルが高く、中盤の密集地帯で相手をかわすことに長けている。

守備力といってもいくつかの能力に分けられるが、トーマスはポジショニングで相手の攻撃を防ぐ。そういった嗅覚に優れており、リヴァプール戦では7回のクリアに、2度のインターセプト、2回のタックルを成功させている。

「前半はリヴァプールのMFやアタッカーから何度もボールを奪った。相手からのプレッシャーに対して冷静さを見せ、終盤には彼の経験が不可欠だった」

「後半は素晴らしいプレイを見せた。前半はリヴァプールが中盤を支配していたが、後半はヘンダーソンとチアゴとの中盤の争いに力強く果敢に立ち向かった」

英『football.london』と英『Squawka』ではトーマスをこのように評価している。中盤での主導権を握るにはこのガーナ代表MFが必須であり、彼が怪我せずプレイタイムを伸ばせるかはコーチ陣の手腕次第だ。

今季のアーセナルはすでにマンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、リヴァプールとBIG6の3クラブと対戦しているが、勝った2試合は共にトーマスが中盤にいる。今季のアーセナルはトーマス次第であり、延期となったマンチェスター・シティ戦や11月のチェルシー戦ではトーマスの無事を願いたい(データは『SofaScore』より)。

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