冨安健洋の「左センターバック起用」もあるのか? 少し気になるガブリエウの不安定感

リヴァプール戦で左SBをこなした冨安 photo/Getty Images

アルテタ監督はCBもできることを認識

ホームで3-2の勝利を収めたリヴァプール戦では、アーセナルDF冨安健洋の左サイドバック起用が話題となっている。冨安は対面する相手エースのモハメド・サラーをほぼ封じ込めており、結果としてミケル・アルテタ監督のこの采配は大成功であった。

日本代表での冨安の姿を知っている日本人としては、やはり左センターバックでの冨安の活躍も見てみたいと思ってしまうところだが、可能性はないのだろうか。英『football.london』ではアルテタ監督が冨安を左SBで使った理由を報じており、アルテタの発言を紹介している。

「トミは日本代表では左センターバックとしてプレイしているし、ゲームを見ればわかるように左サイドバックもできる。彼は右利きなのか左利きなのか、わからないからね」

アルテタ監督は当然、冨安が日本代表でセンターバックをやっていることをわかっている。ユーティリティ性が評価される冨安がこの位置で起用されても、何ら不思議はないだろう。現在、左のCBはガブリエウ・マガリャンイスがポジションを掴んでいる。強靭なセンターバックで得点力もある選手だが、気になるのはここ2試合、ガブリエウが失点に直接絡むケースがみられていることだ。

前節トッテナム戦での失点は、ガブリエウがペナルティエリア内でリシャルリソンに足をかけてしまったことによるPK。今節リヴァプール戦は、先にボールに触れたガブリエウの処理の甘さが失点を招いてしまった。そのほか、フラム戦ではアレクサンダル・ミトロビッチに後ろからボールをかっさらわれて失点を許している。ややうっかりしたところがあり、冷静さや安定感では冨安の方が上かもしれない。

ガブリエウはELでもスタメン出場を続けており、疲労の蓄積問題もそのうち出てくるはずだ。代役としての冨安起用は良い手ではないかと思えるが、アルテタ監督にその算段はあるのか。

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