スペインの“ファンタジスタ”W杯招集プランも面白い セリエAで天才肌のテクニシャン止まらない

ウディネーゼで活躍するデウロフェウ photo/Getty Images

独特のアイディアでウディネーゼを引っ張る

現在セリエA首位に立つのは勝ち点23のナポリ、2位は同21でアタランタ、3位は同20でラツィオがつけており、この3クラブは近年のセリエAを盛り上げてきた力のあるチームだ。

そしてその3クラブに必死に食らいついているのが、勝ち点20を稼いで4位につけるウディネーゼだ。2012-13シーズンには5位に入ったこともあるが、それ以降ウディネーゼは1度もトップ10に入ったことがない。昨季も12位で終えており、ここまでの快進撃は予想外だ。

注目したいのは、攻撃を引っ張るスペイン人FWジェラール・デウロフェウだ。創造性とテクニックを併せ持つデウロフェウを経由する形で攻撃がスタートする機会が多く、デウロフェウはここまで1ゴール6アシストと見事な数字を残している。

9日には2位アタランタとの直接対決があったが、ウディネーゼは0-2とリードされたところから驚異の粘りで2-2のドローに持ち込んでいる。この粘り強さを見ても、今季のウディネーゼは普通ではない。

デウロフェウはこのアタランタ戦でゴールを決める活躍を見せており、スペイン『as』はスペイン代表監督ルイス・エンリケにデウロフェウを視察すべきと進言している。

デウロフェウといえばバルセロナのカンテラで育った選手で、イタリアの名門ミランでもプレイした実績を持つ。しかし、スペイン代表では過去に4試合しか出場歴がない。メジャートーナメントとは無縁で、最後の出場も5年前の2017年だ。

今のスペイン代表のシステムに組み込むのは難しいタイプかもしれないが、ベンチから流れを変える切り札にはなるかもしれない。テクニックはスペイン人選手の中でもトップクラスのはずで、ワールドカップへサプライズ招集があっても面白い。

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