長谷部誠は“日本のチアゴ・シウバ”になれる 欧州で輝く2人の38歳CBに共通する読みと経験値

チェルシーで活躍するチアゴ・シウバ photo/Getty Images

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長谷部をもう一度代表で見てみたい

ワールドカップ・カタール大会で優勝候補の一角に挙げられるブラジル代表では、マルキーニョス、エデル・ミリトンなど優秀なセンターバックが揃っている。彼らの実力は申し分ないが、やはり経験値においては38歳のチアゴ・シウバが絶対的だ。

ブラジル代表で108試合戦ってきたチアゴ・シウバは今も代表の主力であり、カタール大会は1つの集大成となるだろう。2020年にチェルシーへ加入した際にはプレミアリーグのペースに対応できないのではとの不安もあったが、チアゴ・シウバにそんなものは関係なかった。38歳の今もチェルシーの最終ラインに欠かせぬ番人だ。

特に読みの鋭さはさすがで、今季ここまでリーグ戦ではチームトップとなる12回のインターセプト数、同じくチームトップとなる25回のクリア回数を記録。181cmとセンターバックとしては小柄な選手とも言えるが、読みの鋭さで競り合いの部分をカバーできる。近年は何かとデュエルの部分に注目が集まるが、相手と競り合いになる前に危険の芽を摘んでしまうのも一流センターバックの秘訣と言える。
英『The Guardian』は3-0で快勝した5日のミランとのチャンピオンズリーグ・グループステージ第3節でのパフォーマンスを絶賛しており、チアゴ・シウバが身体能力抜群のミランFWラファエル・レオンをタックルで止めるシーンもあった。まだまだ若手アタッカーにやられるチアゴ・シウバではなく、年齢は単なる数字だ。

フランクフルトを束ねる長谷部 photo/Getty Images

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そうなると気になるのは、チアゴ・シウバと同じ1984年生まれのフランクフルトDF長谷部誠だ。長谷部はすでに日本代表を離れているが、フランクフルトでは今季も最終ラインの主要戦力として信頼されている。

長谷部も最終ラインに入る選手としては小柄だが、チアゴ・シウバ同様に読みの鋭さと経験値、リーダーシップがある。特にリーダーシップの部分はワールドカップを1度も経験していない日本代表の若手選手たちにとっては頼れる武器となるはずで、2010年大会からワールドカップを経験してきた長谷部の代表復帰に期待したくなる。

30代後半から全盛期を迎える選手がいてもいいはずで、チアゴ・シウバもチェルシーでチャンピオンズリーグを制するなどかなり充実した時間を過ごしている。ミラン、パリ・サンジェルマン時代も凄い選手ではあったが、チェルシーでの2年間を全盛期と呼んでも問題ないはずだ。

それは現在の長谷部も同じで、フランクフルトでリベロの役割を任されるようになってから称賛される機会が増え、昨季はヨーロッパリーグ制覇も経験した。キャリアの集大成として自身4度目のワールドカップに臨んでもいいはずだが、森保ジャパン最大級のサプライズはあるだろうか。

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