海外で輝く“もう1人のクボ” アメリカで潰し屋となった男は2年連続最下位から急浮上した

シンシナティでプレイする久保 photo/Getty Images

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今年はMLSプレイオフへ

世界で活躍しているクボは久保建英だけではない。

今年アメリカ・MLSで充実の1年を過ごしたのは、FCシンシナティに所属するMF久保裕也だ。

過去に京都サンガやスイスのヤングボーイズ、ベルギーのヘントなどでプレイしてきた久保は、2020年にMLS行きを決意。若い頃はアタッカーを本職としていたが、移籍したシンシナティではセントラルMFの位置に入って攻守両面で貢献してきた。
ただ、チームの成績がまったく振るわなかった。2020年シーズンはイースタンカンファレンスで4勝4分15敗の最下位、続く2021年シーズンも4勝8分22敗の最下位だった。得失点の内訳も37ゴール74失点と手がつけられない状態だ。

そんなFCシンシナティが今年は5位に入り、プレイオフへの出場権を手にした。12勝13分9敗と粘り、得点は昨年から倍近い64ゴールまでアップ。

攻撃面ではU-23アメリカ代表FWブランドン・バスケス、22歳のブラジル人FWブレンネルが揃ってチームトップとなる18ゴールを記録。

久保は得点数こそ1点止まりだったが、今季は4つのアシストを記録。途中出場も多かったが、タックル成功数はチーム2位となる58回を記録。やはりMLSへ向かってからは守備面の数字が伸びている。

ちなみにタックル成功数1位は25歳のナイジェリア人MFオビンナ・ヌウォボドで、数字は88回と圧倒的だ。今年春に加入した守備的MFで、この補強も当たった。

MLSはまだ日本で話題となりにくいところがあるが、FCシンシナティの最下位からの飛躍は実に印象的だ。久保にとってはMLS移籍後初の上位対決を経験することになり、最下位だったここ2シーズンに比べて充実の時を過ごせたはずだ(データは『WhoScored』より)。

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