マンUが抱えるエリクセン&ダロトの出ずっぱり問題 テン・ハーグ監督は右SBの代役候補を示唆

連続出場が続くダロト photo/Getty Images

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リーグ戦とELを並行して戦う過密日程が続く

リヴァプールやアーセナルから勝利をあげるなど、エリック・テン・ハーグ監督の下でまずまずの結果を残している今季のマンチェスター・ユナイテッド。リーグ戦開幕から約2ヵ月が経過したこの時点で気になるのは、何人かの選手の勤続疲労だ。
 
今季のマンUはここまで公式戦11試合を戦っているが、この全てに先発出場しているフィールドプレイヤーが2人いる。MFクリスティアン・エリクセンとDFディオゴ・ダロトだ。
 
今夏からマンUに加わったエリクセンは、すでにこのチームにおいて欠かせない存在となっている。主にMFスコット・マクトミネイやMFカゼミロと中盤でコンビを組みながらビルドアップの中心を担っており、時には前線に決定的なパスを送るなど得点チャンスも創出している。
 
しかし、MFブルーノ・フェルナンデスというもう一人の司令塔がいることを考えれば、エリクセン抜きでもやりようはあるはず。MFドニー・ファン・デ・ベークのコンディションが整えばよりローテーションを行いやすくなるだろう。
 
代役がいないという意味で心配なのはエリクセンよりダロトの方だ。今夏の移籍市場では何人かの選手が獲得候補にあがったものの、結局マンUの右SBはダロトとDFアーロン・ワン・ビサカの2人体制となっている。ところがワン・ビサカは負傷などもあって今季のプレイタイムが未だ5分に留まっており、現時点で計算できるのはほぼダロトのみという状況だ。
 
英『Manchester Evening News』によれば、テン・ハーグ監督は右SBのバックアッパー問題についてこのように言及。左SBを主戦場とするDFタイレル・マラシアの名前を出している。
 
「タイレル・マラシアはあそこ(右SB)でプレイできる。彼をそこで起用するオプションはある」
 
実際、テン・ハーグ監督は先月16日に行われたELシェリフ・ティラスポリ戦で後半途中からマラシアを右SBで起用していた。DFヴィクトル・リンデロフを右SBで試すこともあったが、マラシアの方が適任だと考えているのだろう。
 
マラシアは左足1本でプレイするタイプの選手だが、右SBに入った際はビルドアップ時に比較的中央寄りのポジションを取るなど、いわゆる偽SBのような動きを披露。この彼の動きがチームにどのような影響を及ぼすのか、もう少し長い時間見てみたいところだ(データは『FBREF』より)。

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