ケインもシティではハーランドと同じゴール数を挙げられる? ”夢の国”と英紙が表現するシティのFWサポート力

マンチェスター・シティ行きの可能性もあったハリー・ケイン photo/Getty images

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ストライカーにとってこれほどやりやすいチームはない

昨季のプレミアリーグ得点王争いはモハメド・サラー、ソン・フンミンと2人の点取り屋で行われた。最終的には両者ともに23ゴールを決め、ゴールデンブーツを獲得している。

今季は昨季の数字を上回る勢いでアーリング・ハーランドが得点を量産しており、9試合で15ゴールを挙げている。2位のハリー・ケインは9試合で8ゴールと優秀な成績を残しているが、それだけではハーランドに届かない。怪我がなければ今季の得点王はノルウェー代表FWで決まりか。

ただ得点数だけがその選手の能力を決めるものではなく、これまでの実績でいえばケインもハーランドに並ぶストライカーだ。
英『The Athletic』ではニューカッスルでゴールを量産したアラン・シアラー氏がケインもシティにいればハーランドと同じ数のゴールを決めていたと主張している。

ケインがシティに加入する可能性が高かったのは昨季の夏だ。シティはセルヒオ・アグエロに代わるストライカーを探しており、ケインがメインターゲットだった。シティは200億円近い額をトッテナムに提示したようだが、会長であるダニエル・レヴィを納得させることができず、最終的には手を引いてアストン・ヴィラからジャック・グリーリッシュを獲得している。その後ハーランドをシティは獲得し、今後ケインを獲得することはないだろう。

同紙が主張するケインのゴール数アップの根拠はチームが変わることによる負担の軽減だ。今季は大型補強で改善されたところもあるが、昨季のスパーズはケインが攻撃を組み立て、ケインがゴールを決めていた。ケインが得意とするゴールを奪うことだけに集中できず、自陣深い位置にまで降りてビルドアップに参加する場面もあった。

シティであればビルドアップに参加する必要はなく、自身の近くに来たパスに反応してゴールを決めるだけでいい。多少のポストプレイは必要となるが、負担はかなり減る。

同紙ではシティをストライカーにとって夢の国だと表現する。実際にケビン・デ・ブライネ、ベルナルド・シウバ、ロドリ、ジョアン・カンセロと前線にボールを集められる組織、タレントが揃っており、ハーランドの得点力を支えているのは彼らだ。ケインも指揮官であるジョゼップ・グアルディオラが望んだ人材であり、昨季シティに来ていれば得点王はケインだったか。

昨季の得点王争いは最後まで白熱するものとなったが、今季はハーランドの独走というあっさりしたものとなるのか。まだ予想は難しいが、ケインが対抗馬になることに期待だ。

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