ハイプレスの強度ダウンは命取り 近年保たれていたリヴァプールとシティの力関係は崩れるのか

マンチェスター・シティと対戦するリヴァプール photo/Getty images

17日にアンフィールドで対戦する

プレミアリーグ第10節ではアーセナル対リヴァプールのビッグマッチが盛り上がりを見せた。結果は3-2とアーセナルがリヴァプールを下し首位を維持している。続くプレミアリーグ第11節でもビッグマッチがあり、それが17日開催のリヴァプール対マンチェスター・シティだろう。

この2クラブは近年プレミアを支配しており、シティは直近5シーズンで4度のリーグ優勝を成し遂げている。リヴァプールは優勝こそ1回だが、何度もシティと終盤にデッドヒートを繰り広げた。

英『The Guardian』では週末のプレミアリーグで注目すべきことを何点か挙げており、その一つにリヴァプール対シティのビッグマッチがある。直近8試合の成績はリヴァプールの3勝、シティの2勝、3引き分けだ。ややリヴァプールが優勢だとこのデータからわかる。しかし今季絶不調のリヴァプールがどこまでシティを苦しめられるのか分からない。

リヴァプールの強みは圧力の強いハイプレスであり、相手のビルドアップを混乱させる。シティはビルドアップが得意なGKやDFを後ろに配置しているが、それでもリヴァプールのハイプレスをかわせず後方からの組み立てが上手く機能しなくなる。そうなるとシティは苦しく、リヴァプールが優勢になる。

だが今季は前述したようにリヴァプールは絶不調であり、その一つの原因としてハイプレスの勢いのなさがある。メンバーの高齢化、主力の退団もあってハイプレスの強度を維持できなくなっており、シティのビルドアップを崩せなくなると、シティに勢いが生まれる。今季のシティはとくに得点力が素晴らしく、ケビン・デ・ブライネとアーリング・ハーランドのコンビは強力だ。

17日の一戦で近年保たれていたリヴァプールとシティの均衡が崩れる可能性がある。シティもカイル・ウォーカーを欠くなど不安要素はあるが、リヴァプールはどこまでシティに対して抗うことができるのだろうか。

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