14年前はメッシにも匹敵するインパクト? プレミアで“1年だけ”輝いたエジプトの新星覚えているか

ウィガンで活躍したザキ photo/Getty Images

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2008-09シーズンの開幕は衝撃だった

イングランド・プレミアリーグで最も活躍したエジプト人選手といえば、リヴァプールFWモハメド・サラーで間違いない。今も活躍を続けているが、サラーのインパクトは強烈だ。

しかし、瞬間風速ではサラーにも負けず劣らずのインパクトを残した者がいる。エジプト代表通算得点ランキング6位に名を刻むFWアムル・ザキだ。この名前を覚えている人も少なくないだろう。

エジプトのザマレクでプレイしていたザキは、2008年に当時プレミアで戦っていたウィガンへレンタル移籍。所属期間は1年と短かったが、初の5大リーグ挑戦にも関わらず開幕から絶好調だった。
ザキは2008-09シーズンの開幕から11試合で8ゴールと見事なスタートを切ることになり、この段階ではプレミアリーグの得点ランクをリードする立場にあった。英『Planet Football』が当時のインパクトを振り返っているが、ザキの所属していたザマレクの会長はメッシより優れていると評していたという。それほど2008-09シーズン開幕当初のインパクトは大きかった。

しかし、プロフェッショナルな姿勢には欠けていた部分もあったようだ。継続性がなく、当時も中盤戦からペースダウンしてしまった。後半戦は2ゴールしか奪えず、最終的には10ゴールでフィニッシュしている。結局5大リーグでのプレイはこのシーズンとハル・シティ時代の6試合のみとなっており、ポテンシャルを活かし切れなかったところがあってもったいない。

ザキはエジプト代表でも通算63試合で30ゴールと見事なペースで得点を重ねており、才能があったのは間違いない。しかし、サラーとは違ってそれを活かし切れなかった。プロフェッショナルな部分ではサラーの方が上だったのだろう。

当時のウィガンでのインパクトは強烈で、5大リーグでのプレイ経験が少ないわりにザキの知名度は高い。あのペースを維持出来ていれば、サラーにも負けない点取り屋になれたかもしれない。

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