9試合で“ドイツ移籍後最多6ゴール”到達 独紙は「ピッチ上で最も優れた選手」と称賛“新境地”でもサムライは輝き続ける

今季の鎌田大地は仕上がっている photo/Getty images

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今季はとくに好調な鎌田

昨季は11位でフィニッシュすることになったフランクフルトだが、今季は有意義な序盤戦を過ごしている。直近のリーグ戦レヴァークーゼン戦では5-1とシャビ・アロンソが監督に就任したチーム相手に大量得点を記録し、今季5勝目を挙げた。

その中心にいるのは間違いなく日本代表の鎌田大地だ。夏の移籍市場では契約の問題もあって移籍が噂されたが、残留することになると、素晴らしい得点力を見せて6ゴール2アシストを記録。チームトップの数字であり、ブンデスリーガではボルシアMGのマルクス・テュラムやライプツィヒのクリストファー・エンクンクに次ぐリーグ4位の好成績である。たった8試合でドイツ移籍後のゴール数を更新しており、まずは二桁得点を目指したい。

そんな鎌田への評価は高くボランチとして出場し2ゴールを記録したレヴァークーゼン戦では独『Frankfurter Rundschau』は「ピッチ上で最も優れた選手。守備的な一つ下のポジションで真剣にシンプルにプレイした。終了間際のタックルは印象に残った」と絶賛している。
今季はストライカーの下でプレイするシャドーだけでなく、ボランチとしてピッチに立つことが多くなった。当初は違和感もあったが、今では以前からプレイしていたかのように馴染んでおり、問題なく新境地をこなしている。鎌田がボランチに下がることで、元ドイツ代表のマリオ・ゲッツェを攻撃的なポジションで起用することができ、攻撃の幅が広がった。そのゲッツェは得点こそなかったが、2本のキーパスを記録して勝利に貢献している。

3回のタックル成功に空中戦勝率75%とボランチとして優秀な成績を残す鎌田。184cmのサイズはこのポジションでも魅力であり、エアバトルで弱さを見せない。ビルドアップでは3本のロングフィードを成功させており、ここでも鎌田の良さが光っている。フランクフルト、そして日本代表と2つのチームで中心的な選手であり、ここからのさらなる飛躍に注目だ(データは『SofaScore』より)。

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