2度のPKストップで天皇杯優勝に導いた正守護神 甲府の支え続けた男が救った好守

今大会で好守連発の河田 photo/Getty Images

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延長とPK戦でセーブを見せた

最後尾で甲府を支え続けた男がこの試合の主役となった。天皇杯決勝でサンフレッチェ広島との激闘を制し、2度のPKストップによって甲府にタイトルをもたらしたGKが河田晃兵である。

この試合も先発出場した河田は、J1で3位と強さを発揮する広島相手に堅守を見せた甲府の守備陣を支えた。先制後は押し込まれる展開が続く中、1失点に抑えて90分を終える。

そして延長に入ると、河田はさらにチームに貢献する。117分には途中出場のチームの大黒柱である山本英臣がペナルティエリア内でハンドの判定で広島にPKを与えてしまう。絶体絶命のピンチだったが、広島のルーキー・満田誠の前に立ちふさがったのは、甲府の絶対的守護神だった。ゴール左の絶妙なコースを突いたキックに対してさすがの跳躍力を見せ、九死に一生を得た。
さらにPK戦に持ち込むと4人目のキッカーである川村拓夢のキックを見事ストップして優勝に貢献。終盤の河田の大活躍で甲府を初のタイトル獲得に導いたのだ。2013年にガンバ大阪からチームに加入してJ1、J2を戦うチームを後方から支え続けてきた甲府。自身の輝きでついに栄光をつかみ取った。

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