デュエル勝率27%オンターゲット・キーパス共にゼロ 西紙は「エイドゥーに圧倒された」と久保建英を酷評。セルタ戦の収穫は課題の発見

セルタ戦に先発した久保建英 photo/Getty images

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次に生かしたい

レアル・ソシエダは16日にリーグ戦でセルタと対戦。MFアシエル・イジャラメンディ、DFイゴール・スベルディアが得点を挙げ、1-2で勝利を飾った。リーグ戦では4連勝、公式戦では7連勝と今のラ・レアルは好調を維持している。次節はホーム開催でのマジョルカ戦であり、連勝を伸ばしたい。

今季からラ・レアルでプレイする日本代表の久保建英はこの試合も先発だった。夏からチームに所属しているが、すでにチームからの信頼は厚く、リーグ戦では9月のアウェイ、ヘタフェ戦から先発を継続している。

直近のELシェリフ戦ではアシストを記録した久保だが、このセルタ戦は難しいゲームとなってしまった。
イマノル・アルグアシル監督率いるラ・レアルは後方からつなぐチームであり、前線にいる久保にも正確なボールが届く。昨季プレイしたマジョルカでは久保に対して明確なパスルートがない試合が多く、ボールを受けることに苦労した。

だがセルタ戦でのラ・レアルのビルドアップは思うように機能してはいなかった。セルタのハイプレスが強力で、後方ではダビド・シルバを中心に打開を試みるも難しく、ロングボールで逃げる場面も。そうなると高さのない久保は厳しい。190cm越えのアレクサンデル・セルロートも収められないシーンが続き、ラ・レアルの攻撃的なサッカーは息を潜めてしまった。それでも前半にイジャラメンディ、後半にスベルディアがゴールを決めており、勝負強さが勝利につながっている。

前述したように後方からのビルドアップが機能不全に陥ると久保は輝きにくい。相手から見て危険な位置で安全にボールを受ける回数が減り、後方からのスペースに送り込まれるチャンレンジ要素の強いパスが増える。久保としてはこのパスに反応するも、マッチアップしたセルタのDFジョセフ・エイドゥーが高い身体能力を見せ、ノーファウルでボールを奪われてしまう。75分までプレイしデュエル勝率は27%と低く、この展開では久保の強みが生きないと判断したのか監督は久保をベンチに下げた。

「オープンな展開ではエイドゥーに圧倒された。相手選手の間をすり抜けるドリブルを見せたが、ボールロストが多く、他の試合のような縦への推進力はなかった」

西『MUNDO DEPORTIVO』ではシュートゼロ、キーパスゼロ本と攻撃面で存在感のなかった久保をこのように評価している。

相手を押し込みより狭いエリアでプレイするなら問題ないが、オープンな展開が続くと久保としては苦しい。身体能力を強みとする守備者への対応も気になるところであり、課題を得た一戦といえる。次節は対マジョルカと相手を押し込む展開が予想され久保の出番だが、セルタ戦のようなゲームでも活躍できるような成長に期待したい(データは『SofaScore』より)。

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