三笘が負傷。日本代表に影響すれば代打は誰? “12試合10点”関与の大活躍。オーストリアで誰よりもGKに警戒されるサムライ

今季オーストリアで大活躍を見せる中村敬斗 photo/Getty images

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物凄い勢いでゴールを増やす中村敬斗

ブライトンでプレイする三笘薫の負傷が発表された。英『SussexLive』では指揮官であるロベルト・デ・ゼルビが現状を説明しており、負傷箇所が足首であること、次節ノッティンガム・フォレスト戦は確実に欠場、22日のマンチェスター・シティ戦も出場が難しいようだ。

デ・ゼルビ体制となって出場機会が増えただけにこの負傷は残念だ。直近のブレントフォード戦では後半のスタートからプレイしており、新体制となってからは3試合連続でピッチに立っていた。

ワールドカップ・カタール大会に出場する日本代表としては三笘の状況が気になる。おそらく軽傷であり、本戦に出場できない可能性は低いといえるが、続報を待ちたい。
もし三笘のカタール行きが間に合わないのであれば、三笘のジョーカー役を引き継ぐのは名古屋グランパスの相馬勇紀となるだろう。国内組のみで戦ったE-1選手権では直接フリーキックを含む3ゴールを挙げており、町野修斗と共に存在感を示した。そこから海外組含めたフル代表にステップアップし9月のエクアドル戦に出場している。自慢のドリブルから攻撃を活性化させており、三笘ほどの信頼は得られていないが、同じ役割を担うことができる。

フル代表歴はないが、同じく左サイドで活躍している選手でいえばオーストリア・ブンデスリーガのLASKリンツにいるFW中村敬斗は面白い人材だ。

ガンバ大阪から海外に旅立ち、昨季からLASKリンツでプレイしている。昨シーズンは22試合で6ゴール1アシストとまずまずな数字を残し今季は12試合で7ゴール3アシストとすでに昨年の数字を越えている。二桁得点に関与しており、チームは首位のレッドブル・ザルツブルクを追う3位につけている。

左サイドを主戦場とするアタッカーで、利き足の右だけでなく逆足の左も器用に使うことができ、プレイの幅が広い印象だ。カットインだけでなく縦に突破してクロスからもチャンスメイクでき、LASKリンツで成長を遂げている。

注目すべき中村のスタッツは鋭いドリブルとシュート精度だ。ドリブル成功数25回はリーグ2位、枠内シュート数16本はリーグトップの数字である。この数字はライプツィヒ行きが決まっているレッドブル・ザルツブルクのFWベンジャミン・シェシュコと同じスタッツであり、得点の取れるウイングとして注目を集めている。

2000年生まれ22歳の中村。リーグレベルの差はあるが、今季海外でここまで活躍しているアタッカーはフランクフルトの鎌田大地くらいしかいない。それほど今季の中村は輝いており、11月のサプライズ招集に期待だ(データは『SofaScore』より)。

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