「ニューカッスル戦に比べ配球が大幅に改善」 現代的なGKへ。見違えるデ・ヘアのパフォーマンス

パフォーマンスの改善が見られるダビド・デ・ヘア photo/Getty images

適応中だ

20日にマンチェスター・ユナイテッドはホームでトッテナムと対戦。前半は0-0の互角の戦いを見せ、後半2ゴールを挙げたユナイテッドが勝ち点3を獲得した。マンチェスター・シティとのマンチェスター・ダービーでは6失点と大敗を喫することになったが、そこから盛り返しており、EL含む公式戦5戦は負けがない。

そんなスパーズ戦では前線の強度の高さが光り、守備陣の安定感も素晴らしかった。被枠内シュートを2本に抑えており、そのシュートも守護神ダビド・デ・ヘアが確実にセーブしている。

エリック・テン・ハーグがやってきたシーズン序盤は新たなスタイルへの適応に苦戦したデ・ヘアだが、今では見違えるようなパフォーマンスを披露している。とくに変化があったのはビルドアップでの貢献度とポジショニングだ。

スパーズ戦では54分のシーンが分かりやすい。バックパスを受けハリー・ケインからのプレッシングにさらされながらもフリーな味方を探し左サイドにいたルーク・ショーに素晴らしいパスを供給している。なんて事のない場面だが、以前のデ・ヘアからすれば成長がうかがえる。冷静に周りが見えており、高精度のパスが出せれば相手のプレッシングを無効化できる。

また前線にロングフィードを供給する際も、ただ蹴るだけでなく相手のディフェンスラインの裏を突くことで簡単に処理させず、そのクリアを拾って高い位置からユナイテッドが攻撃を再開できる場面がいくつか見られた。最後尾からのつなぎにこだわらないテン・ハーグの柔軟さとデ・ヘアのキック精度の高さが発揮されることに。

英『Manchester Evening News』でのデ・ヘアへの評価は高い7点。「ニューカッスル戦に比べ配球が大幅に改善され攻撃に参加することができていた」と同メディアでもビルドアップでの貢献度を称賛している。

デ・ヘアのスパーズ戦でのパス成功率は53%と高い数字は残せていないが、プレイの中でスペイン代表GKの成長が確認できる。ロングパスは7本成功させており、ニューカッスルからやってきたマルティン・ドゥブラフの出番はなさそうだ(データは『SofaScore』より)。

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