“ダーヴィッツ”が必要? スペインメディアが主張するシャビ・バルサに足りないもの

在籍期間は短いがバルセロナでアンカーとして存在感を発揮したエドガー・ダーヴィッツphoto/Getty images

補強でどうにかなる問題なのか

リーグ戦では無敗を維持していたバルセロナだが、レアル・マドリードとの直接対決では敗れてしまい、ラ・リーガでは今季初の黒星を喫することに。またCLではバイエルン・ミュンヘン、インテルと同組となってしまいこちらも思うように勝てず、グループステージ敗退の危機に瀕している。

そんなバルセロナは冬の移籍市場でチームの強化を考えており、そのポジションはアンカーだという。現在はセルヒオ・ブスケッツがそのポジションを務めているが、今季限りでの退団が濃厚であり、いつまでの彼に頼っていられない。またこれは指揮官の手腕次第だが、ここ最近はブスケッツの機動力のなさが目立つ。以前から指摘されていたことではあるが、今季は特にだ。

西『MUNDO DEPORTIVO』は冬の移籍市場で「ダーヴィッツ(守備的MF)を探すべき」だと主張しており、獲得候補3人の名前を挙げている。それがウルブズのルベン・ネベスとチェルシーのジョルジーニョ、レスター・シティのユーリ・ティーレマンスだ。レアル・ソシエダのマルティン・スビメンディも候補だったが、先日クラブとの契約延長を発表しており、獲得の可能性が低くなった。

ネベスはウルブズでダブルボランチの一角を任されており、インサイドハーフやアンカーでもプレイ可能だ。正確なパスと強度の高い守備を両立しており、25歳とこれからの選手だ。契約は2024年までとなっており、延長の話は聞こえてこない。

ジョルジーニョは今季限りでチェルシーとの契約が切れる。来夏にはフリーで獲得することが可能だが、争奪戦は確実であり、バルセロナは冬に手を打つのだろう。タイプでいえばネベスよりもブスケッツに近い。チェルシーではCL制覇も経験しており、頼れるベテランを獲得するか。

ティーレマンスは今夏の移籍市場でアーセナル移籍が確実とされていたが、結局レスター残留となった。アンカーというよりもインサイドハーフで運動量豊富に動くタイプであり、ブスケッツの後釜として考えるのは難しそうだ。ジョルジーニョ同様に契約は今季までとなっており、どこへ行くのか。

同メディアで名前が挙げられているエドガー・ダーヴィッツは2004年の半シーズンだけバルセロナに所属しており、守備的MFとしてチームを支えている。獲得されたのはシーズン中の冬の移籍市場と、今の状況と似ており、同紙は救世主となる守備的MFの存在が必要だと言いたいのだろう。

ネベス、ジョルジーニョ、ティーレマンスとタイプでいえばダーヴィッツとは違うが、守備面でいえばネベスが適任か。アーセナルも獲得を目指しており、争奪戦は避けられないが、中盤の強度を上げるには必要な存在になる。

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