「身を守るためのプレイをしたとしてもそれを見抜くことは難しい」 W杯シーズン中開催の弊害。続出する怪我人

異様な現状について語るデイヴィッド・モイーズ photo/Getty images

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選手のモチベーションにも影響する

22-23シーズンはシーズン中盤にワールドカップ・カタール大会が行われる。W杯の冬開催は初の試みであり、不思議な感覚だ。

そういったこともあってシーズン序盤戦から各クラブは過密日程を戦っており、そのためか主力に怪我人が出ているチームもある。プレミアリーグならチェルシーのリース・ジェイムズ、リヴァプールのディオゴ・ジョタ、そしてマンチェスター・ユナイテッドのラファエル・ヴァランはチェルシー戦で負傷してしまった。

W杯は選手にとって夢の舞台であり、出場は一生に一度のチャンスとなる選手もいるだろう。選手からすればこの時期の激しいプレイはリスクでしかないのだ。
「選手が身を守るためのプレイをしたとしても、それを見抜くことは難しい」

ウェストハムのデイヴィッド・モイーズ監督は英『Daily Mail』で難しい現状について語っている。選手は怪我を恐れており、ピッチ内でのプレイに影響したとしてもそれを見抜くのは監督としても難しいようだ。

マンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネは英『Sky Sports』のインタビューで、ベルギーでW杯を優勝するか、マンチェスター・シティでCLを優勝するかどちらが重要だと質問された際に悩むことなく「ベルギーでW杯を優勝すること」とデ・ブライネは即答している。それほど選手にとって代表チームでのタイトルは重要なのだろう。

シーズン中のW杯開催はそれによる選手への疲労が懸念されていたが、選手の考えにも影響してきている。W杯出場に影響するとなればわざと競り合わない、激しいプレイから逃げる選手出てくるのは時間の問題だろう。本戦までは約1カ月を切っており、今怪我をしてしまえばアウトだ。

このことから分かる通りW杯のシーズン中開催はデメリットが多すぎる。本戦後の選手のモチベーション低下も考えられ、今季は波乱のシーズンとなりそうだ。

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