ミランではまだベストな状態を見せられていないデ・ケテラエル B・ディアスの活躍が有利に働くか

モンツァ戦で復帰もチャンスを活かせなかった photo/Getty Images

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1点が遠いデ・ケテラエル

ここ数試合は負傷離脱となっていたものの、23日のモンツァ戦で復帰を果たしたミランのFWチャールズ・デ・ケテラエル。ステファノ・ピオリ監督は彼が本領を発揮するのにまだ時間がかかると考えているようだ。
 
3200万ユーロ(約47億円)+ボーナス300万ユーロ(約4億円)と言われる移籍金で今夏にミランへとやってきたデ・ケテラエル。随所でポテンシャルの高さを垣間見せているものの、まだミランでの初ゴールを決めることができておらず、チームやセリエAへの順応に手間取っている印象だ。
 
そんな彼は今月に入ってから筋肉系のトラブルに見舞われており、9日のユヴェントス戦を最後にピッチを離れていた。しかし、直近のモンツァ戦ではメンバー入りを果たしており、53分から途中出場。後半アディショナルタイムに絶好のチャンスを迎えたが、難しいバウンドだったこともあり、今回も初ゴールはお預けとなった。
 
伊『Sky Sport』は、「デ・ケテラエルは未だに自分のベストを尽くすことができていない」と彼のパフォーマンスについて言及。結果が残せていない以上、このような声が出てくるのも致し方ない。また同メディアによれば、ピオリ監督はモンツァ戦後にデ・ケテラエルについてこのようなコメントを残している。
 
「彼にはクオリティがあるが、それを信じることできなければ攻撃の局面においてインパクトを残すことはできない。彼はそれをやっているが、もっとできるはずだ。彼は自分が知的な若者であることを知っている。これは時間がかかる道であり、良いパフォーマンスもそうでないパフォーマンスもまだまだ見られるはずだ」
 
デ・ケテラエルとトップ下のポジションを争うMFブラヒム・ディアスは、このモンツァ戦で2ゴールを決めており、その後に負傷交代となったことがミランの心配事だった。ところが、伊『Sky Sport』の最新情報によれば、彼の怪我はそれほど重いものではなかったようで、26日のチャンピオンズリーグ、ディナモ・ザグレブ戦にも出場できる可能性があるという。
 
B・ディアスの状態さえ問題なければ、ディナモ・ザグレブ戦でデ・ケテラエルがベンチスタートとなることも十分に考えられる。そうなった場合、デ・ケテラエル本人は悔しいかもしれないが、B・ディアスのおかげで焦らずに済むことはむしろプラスに働くかもしれない。

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