シティはCL2試合連続スコアレスドロー ハーランド以外のPKキッカー不在、マフレズ評価ダウン、2ndGKがハイパフォーマンス披露

リヤド・マフレズは再びPKを決められず photo/Getty images

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グループステージ首位通過が決まった

CLグループステージ第5節ボルシア・ドルトムント対マンチェスター・シティの一戦が行われた。このカードは第2節にも行われており、その際はホームのシティが2-1で勝利を収めている。

シティは決勝トーナメント行きを決めていることもあってエデルソン・モラレス、ケビン・デ・ブライネ、ベルナルド・シウバら主力とされる選手がベンチスタートとなり、シュテファン・オルテガやフリアン・アルバレスら新戦力がピッチに立つことに。

前半主導権を握ったのはシティだ。ボールを持って戦い前半の支配率は63%だった。しかしボールを持つだけで攻め切る、シュートまでつながる展開が少なく、窮屈さを感じる場面が多かった。左サイドはジョアン・カンセロの個での突破から何とか違いを生み出しているが、右サイドはほとんど機能せず。
改善点としては中間ポジションでボールを受ける回数を増やすことで、左サイドでは何とかフィル・フォーデンがボールを受ける回数を増やしていたが、アルバレスはほとんどゲームに入れておらず、そのため右サイドでの攻撃が停滞している。両サイドから攻めるには左サイドでフォーデンがやっているタスクを右サイドでもこなせる人物が必要であり、ジョゼップ・グアルディオラ監督はどのような手を打つのか。

対するホームのドルトムントは前半3本の枠内シュートを受けながらもゴールは許していない。堅守を維持できており、あとは攻撃の質だ。前半の終盤はオープンな展開が増えたことで、とくに右サイドから敵陣に侵入する回数が増えた。カリム・アデイェミがカンセロの裏のスペースを突いており、ユスファ・ムココやジョヴァンニ・レイナがフィニッシュまで行く場面も。ただどのシュートもコースが正直すぎてしまい、オルテガに止められている。

後半はシティがB・シウバとマヌエル・アカンジを投入する。アカンジがセンターバックとして入ったことでネイサン・アケが左サイドバックに移動している。シティはこれで最終ライン全員がセンターバックを本職とする選手に。

B・シウバが入ったことでシティの攻撃は前進する。パスでもドリブルでもボールを運ぶことができる選手で、フォーデンと共に2人で左サイドを突破する場面が見られた。

すると後半そんな左サイドからの崩しでリヤド・マフレズがPKを獲得する。アーリング・ハーランドはベンチに下がっており、キッカーはマフレズが務める。しかしGKグレゴール・コベルに止められてしまい先制ならず。マフレズはCL2試合連続でのPK失敗であり、ハーランド不在時のキッカーを新たに決める必要がある。

収穫があったとすればエデルソンに代わり先発したオルテガのパフォーマンスだろう。セービングは安定しており、4セーブ記録。シュートのキャッチ性能が高くこぼさない。そのためこぼれ球を詰められる心配がなく、セービング技術はエデルソンを凌ぐか。ビルドアップでの貢献度も高く、2ndGKには勿体ない人材だ。

後半はよりシティが試合を支配したこともあってドルトムントは反撃ならず得点の変化なく0-0でのスコアレスドローとなった。これでシティが首位通過、ドルトムントの2位通過が決定し、決勝トーナメントへ進むことになる。

シティはCL2試合連続でのスコアレスとなった。レッドカードのアクシデント、主力を休ませるターンオーバーがあったとはいえ昨季のようなどこからでも得点が奪えるチームの出来ではなかった。シーズンは序盤戦を終えており、ここからどのようなチームに仕上がるのか。

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