若いアーセナルに試練到来 なぜ後半に失速してしまうのか

アーセナルはこの試練にどう立ち向かう photo/Getty images

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タイトル獲得のためにも解決したい課題だ

プレミアリーグではマンチェスター・シティを抑えて首位に立つアーセナル。今季はシーズン開幕から好調を維持しており、まだ1敗しか喫していない。

しかしそんなアーセナルはここ2戦苦戦している。勝利したリーズ・ユナイテッド戦(0-1〇)と引き分けてしまったサウサンプトン戦(1-1△)だ。リーズ戦は相手の猛攻を凌ぎ切り何とか勝利したが、セインツ戦は後半に追い付かれ勝ち点を落とした。

この2試合の共通点は後半アーセナルが主導権を握れなかったことにある。前半はどちらもアーセナルが勢いよく攻守で強さを見せたが、後半に失速し相手に自由を与えてしまった。セインツ戦は65分にスチュアート・アームストロングに得点を許している。
英『Daily Mail』はなぜアーセナルが後半に失速するようになったのか分析している。同紙はここまでのプレミア11試合を振り返っており、前半と後半における数字の変化を見ている。シュート数はここまで(88本(前半)、82本(後半))で、ゴール数は(13点、12点)と攻撃面での前後半の差は見えない。しかし守備で見ると、被シュート(39本、54本)、失点数(3点、8点)と明らかに後半の数字が悪くなっている。難しいゲームが続いたここ2戦は攻撃のデータも落ちてしまった(シュート数(15本、6本)、相手のボックス内でのタッチ数(26回、13回))。直近2試合のみのサンプルであり、データとするには少ないかも知れないが、明らかにアーセナルが失速してしまっているのが分かる。

同メディアはこの原因について疲労としている。アーセナルはここまでのプレミアで全試合に先発している選手が8人もいる。ガブリエウ・ジェズスやブカヨ・サカらのことであり、これは他チームと比べ多い数字だ。2位のシティで全試合に先発しているのは、エデルソン・モラレス、アーリング・ハーランド、ジョアン・カンセロの3人しかいない。

今季のアーセナルはプレミアとELを並行して戦っている。昨季はリーグ戦のみに集中できたが、今季は違う。10月は週2試合ペースで戦っており、過密日程の影響で選手にスタミナ切れが起きてしまっているのか。

若手の精鋭が揃うアーセナル。リーグ戦では首位に立っているが、後半の失速問題を解決しなければ2位シティに抜かされてしまうのは時間の問題かもしれない。

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