処分明けのC・ロナウドが先発フル出場&1ゴールの活躍 いくつかの場面で感じられた“得点の匂い”

終盤にゴールを決めたロナウド photo/Getty Images

ラッシュフォードではなくロナウドをCFで先発起用したテン・ハーグ監督

2-0で勝利した20日のトッテナム戦で試合終了前にロッカールームへと引き上げてしまったマンチェスター・ユナイテッドのFWクリスティアーノ・ロナウド。その後に処分を受けていたが、28日に行われたヨーロッパリーグのシェリフ・ティラスポリ戦で先発復帰を果たし、今季公式戦3ゴール目を決めている。
 
トッテナム戦の早退がチームの和を乱す行動だったということもあり、23日のチェルシー戦はメンバー外となっていたロナウド。その後、チームのトレーニングに復帰したことが報じられていたが、エリック・テン・ハーグ監督は今回のシェリフ戦で早くも彼をスタメン起用した。
 
試合は序盤こそ膠着状態が続いたものの、27分にロナウドがゴールまであと一歩というところまで迫る。DFヴィクトル・リンデロフがディフェンスラインの背後に浮き球のボールを送ると、MFブルーノ・フェルナンデスがこれをヘディングでゴール中央へ折り返し、待ち構えていたロナウドはワンタッチでゴールへ押し込む。しかし、これは相手キーパーに阻まれてしまった。
 
後半に入るとロナウドのキレは徐々に増していった。58分、ボックス手前でボールを受けたロナウドはカットイン気味に相手DFを1人かわしてシュートコースを自ら作り出す。決めきることはできなかったものの、独力でシュートまで完結させた。
 
その後の61分には、FWマーカス・ラッシュフォードのクロスをB・フェルナンデスがヘディングで折り返し、これをロナウドがダイレクトボレーで合わせる。ついにネットを揺らすことに成功したが、オフサイドの判定で惜しくもノーゴールとなった。
 
歓喜の瞬間が訪れたのは81分。B・フェルナンデスの右サイドからのクロスをゴール前にいたロナウドがヘディングでシュート。1度はキーパーに防がれたものの、素早い反応でこぼれ球を押し込んだ。
 
結果的にマンUはDFディオゴ・ダロト、ラッシュフォード、ロナウドのゴールにより3-0で勝利。ロナウドにとっては良い形での復帰戦となった。
 
しかし、これでトッテナム戦の一件が帳消しになる訳ではない。迷惑をかけてしまった分、ここからはベテランらしい振る舞いやさらなる結果でチームに貢献していかなければならないだろう。

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