17位、14位から一気に“1位” 最多ドリブル成功数チームになったアーセナルの個人力

マルティネッリの成長が大きい photo/Getty Images

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大きいガブリエウ・コンビの活躍

今季のアーセナルは組織力もそうだが、アタッカーたちの『個の能力』も大きな強みになっている。過去2シーズンと比較すると、個人での突破が目立つのだ。

チームとしてのドリブル成功数を振り返ると、2020-21シーズンのプレミアリーグでは全体17番目とかなり少ない297回だ。昨季は少しだけ数字が上がり、全体14番目となる319回を記録。

それが今季はここまで109回のドリブルを成功させており、これは現時点でリーグトップなのだ。ウィルフリード・ザハやエベレチ・エゼなど仕掛け屋を抱えているクリスタル・パレス(104回)を抑えての首位で、アーセナルが仕掛けるチームへ変化しているのが分かる。
数字が増えている理由の1つは、FWガブリエウ・マルティネッリの成長だ。2020-21シーズンは13回、昨季は45回のドリブルを成功させていたが、今季は現時点でチームトップの25回を記録。出番も増え、マルティネッリの良さが目立つシーズンとなってきた。

もう1つはFWガブリエウ・ジェズスの加入だ。ジェズスもマルティネッリに次ぐ23回のドリブルを成功させており、前線でボールを持った際に巧みな体さばきでDFをいなしていく姿は痛快だ。

もちろん右のブカヨ・サカも忘れてはならない。今のアーセナルが抱える3トップはプレミアリーグで最も個人で仕掛けられるユニットと言ってもいいだろう。

やはり格下のチームと対戦する際には、パスだけでは相手の守備ブロックを崩し切れないこともある。その際に個人技は大きな武器となり、相手の守備に風穴を開ける一手となる。今季のアーセナルは順位もそうだが、攻撃のクオリティやアイディアの面でも見ていて面白いチームに仕上がっていると言えよう(データは『WhoScored』より)。

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