未来より『今』にこだわったバルサにCL敗退の悪夢…… “超積極補強”は真の強化に繋がるのか

CLグループステージで姿を消すバルサ photo/Getty Images

無冠で終わる展開だけは避けたい

今冬から今夏にかけてのバルセロナはかなり積極的な補強に動いた。中でも目玉はバイエルンから引き抜いたFWロベルト・レヴァンドフスキだ。

レヴァンドフスキは期待通りリーガ・エスパニョーラでもゴールを量産しており、バルセロナにとってレヴァンドフスキの獲得は未来よりも『今』を重要視した補強だった。今季の結果にも強いこだわりを持っていたことだろう。

しかし、チームはチャンピオンズリーグにてグループステージ敗退に終わってしまった。バイエルンでは決勝トーナメントの常連だったレヴァンドフスキが、今季はヨーロッパリーグ・プレイオフに回ることになったのだ。クラブとしてもレヴァンドフスキとしても複雑だろう。

特に収支の面でバルセロナにとってグループステージ敗退は痛手だ。インテル、バイエルンと同居する死の組に入ったのは不運だったが、英『Football365』はバルセロナが少なくともベスト8には入る青写真を描いていたと伝えている。このプランは早々に崩れたことになる。

「バルセロナは欧州のトップへ戻るべく多額の費用を費やしたが、チャンピオンズリーグのグループステージでは多額の費用を費やしても成功が保証されるわけではないことを示しただけだ」

同メディアはこう伝えており、バルセロナが今後シャビ・エルナンデスの下でどの方向へ動いていくのか見えづらい。国内リーグではライバルのレアル・マドリードにも直接対決で敗れており、今季も無冠となるのは厳しい。リーグ戦の方で巻き返したいところだが、バルセロナはチャンピオンズリーグ敗退の失意から復活できるか。

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