C・ロナウドはいつからゴールマシーンに? 運命を変えた15年前の“一発退場劇”

ロナウドの評価を変えた2007-08シーズン photo/Getty Images

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一気に31ゴールまで得点数を伸ばした特別なシーズンに

今でこそマンチェスター・ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウドは得点にこだわり続けるゴールマシーンと認識されているが、デビュー当初のロナウドはゴールを量産するタイプではなかった。サイドで派手な足技を繰り出すことに喜びを感じる典型的なウイングタイプだったと言える。

それが年齢を重ねるとともにゴールへこだわる選手へと変化した。英『Daily Mail』がその変化の軌跡を振り返っているが、ターニングポイントになったとされるのが2007-08シーズンの開幕直後だ。

このシーズンの第2節ポーツマス戦にて、ロナウドは85分に相手選手へ頭突きをしたとして一発退場を命じられている。最終的には3試合の出場停止処分を受けることになり、加えて9月には代表マッチウィークがあった。
ロナウドが復帰する第6節のエヴァートン戦までちょうど1カ月空くことになり、ここでマンUのアシスタントコーチを務めていたレネ・ミューレンスティーン氏と得点力アップへのトレーニングに取り組むことになった。

ミューレンスティーン氏は当時のロナウドについて、「フィニッシュへのマインド全体が変わったんだ。それまでの彼はシーズンのベストゴールを決めたがっていたが、それがゴールマシーンになりたがるようになった」と振り返っている。質より量を意識したタイミングだったのだろう。

実際にポーツマス戦でレッドカードを受けるまでのロナウドは3.9試合に1ゴールのペースだったが、それが退場後は1.4試合に1ゴールへと変化。この2007-08シーズンはプレミアリーグで31ゴールを記録して得点王を獲得しており、ロナウドがゴールマシーンと認知されるきっかけのシーズンとなった。

その得点王獲得で満足しなかったのもロナウドの凄いところで、レアル・マドリードでもゴールを量産。ロナウドは努力型の天才と言えそうだが、得点を奪う努力を続けたことがゴールマシーンとして長く活躍する理由になった。今季は苦戦しているものの、得点感覚が消え去ったわけではない。迫るワールドカップ・カタール大会でも危険な存在であることに変わりはなく、ロナウドはまだまだゴールに飢えているはずだ。

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