「守備時のルールも守られなかった」とテン・ハーグ マンUが見せた立ち上がりの脆さ

今回は苦杯をなめたテン・ハーグ監督 photo/Getty Images

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マンUの公式戦無敗記録は9試合でストップ

6日に行われたプレミアリーグ第15節アストン・ヴィラ戦を3-1で落としてしまったマンチェスター・ユナイテッド。チームを率いるエリック・テン・ハーグ監督は、戦いに向けた姿勢がいつもと違ったことを敗因としている。
 
チームの攻撃の柱であるMFブルーノ・フェルナンデスを累積警告による出場停止で欠き、FWアントニーやFWジェイドン・サンチョ、DFラファエル・ヴァランなども負傷や体調不良でメンバー外となった今回のヴィラ戦。欠場者の多い2列目は左からFWアレハンドロ・ガルナチョ、MFドニー・ファン・デ・ベーク、FWマーカス・ラッシュフォードという並びになり、ヴァランの代役はDFヴィクトル・リンデロフが務めた。
 
期待と不安が入り交じる布陣で試合に臨んだマンUだが、前半開始早々に2失点を喫してしまう。7分、FWレオン・ベイリーに先制点を奪われると、11分にはDFリュカ・ディーニュに素晴らしいフリーキックを決められてしまった。
 
それでもマンUは時間が進むにつれチャンスを作れるようになる。45分にはディフレクションしたDFルーク・ショーのシュートがネットを揺らし、2-1というスコアで試合を折り返した。
 
しかし、後半に入ると再びマンUが早い時間帯にゴールを許してしまう。49分にFWオリー・ワトキンスのマイナスのクロスをMFジェイコブ・ラムジーが決めきり、アストン・ヴィラが3点目をゲット。その後スコアは動くことなく3-1で試合終了を迎えた。
 
前半、後半ともに開始10分ほどで失点を喫してしまった今回のマンU。英『Manchester Evening News』によれば、試合後に敗因を分析したテン・ハーグ監督はこのように述べている。
 
「我々は敗れたが、(前半の)スタート時や後半のスタート時のように試合を始めたらやられてしまう」
 
「フリーキックは壁が遠すぎたから、(もう少し近いところで壁を作っていれば)防げるものだったと思う。細かいことだが、トップレベルでは細かいことが重要なんだ。我々はフレッシュではなかったが、これが全てを物語っている」
 
「試合が始まる時はいつも良い姿勢で臨んでいるし、それが最高の基準の1つになっていた。これまでの試合はいつだって前のめりにプレイする準備ができていた。今日はスタートからそうではなかった」
 
「それから事実から背を向けてはいけない。特に試合の立ち上がりは、我々は彼らを走らせなかったし、守備時のルールも守られなかった。そして我々は戦いに負けた」
 
リーグ戦とヨーロッパリーグを並行して戦ってきたこともあり、マンUの選手たちは身体的にも精神的にも疲労が溜まっていることは間違いない。しかし、今の彼らが本気でトップ4フィニッシュを目指すなら、こういった状況でも良い状態で試合に臨まなければならないということなのだろう。

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