10月1日から無得点でも…… それでもアーセナルのエース・ジェズスへの信頼は揺るがない

アーセナルを前線からリードするジェズス photo/Getty Images

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アーセナルの前線に欠かせない存在

10月1日に行われたトッテナムとのノース・ロンドン・ダービー。このゲーム以降、アーセナルFWガブリエウ・ジェズスに得点が生まれていない。

最前線に入る選手はどうしても得点数で判断されがちだ。リーグ戦では5試合連続無得点となっており、ジェズスの得点数は5ゴールで足踏み状態となっている。確かにセンターフォワードとしては物足りない数字とも言えるだろう。

しかし、ジェズスの場合は評価が落ちない。それはゴールだけでは語れない貢献度があるからだ。そこまでサイズのあるストライカーではないが、前線でボールを収める技術もあり、ワイドな位置に張ってチャンスメイク役に回ることもできる。運動量もあり、前線からのプレスに加えて自陣まで戻ってくれることもある。こうしたトータルのパフォーマンスが評価されているのだ。
アーセナル専門メディア『Pain In The Arsenal』はジェズスについて「ジェズスが得点を挙げられていないのは理想的ではないが、彼が提供するものは例外だ。何より重要なことは、チームが得点を奪い続けているということだ。今のところジェズスの得点力について心配する必要はない。彼の貢献はアーセナルの成功に不可欠だ」と高く評価する。

ジェズスは先日発表されたワールドカップ・カタール大会へ向けたブラジル代表メンバーにも名を連ねた。ブラジルの攻撃陣は今も超がつくほど豪華なため、代表監督チッチがジェズスをスタメン起用するかは分からない。

だが、今のジェズスなら偽9番のような振る舞いも出来るだろう。アーセナルが若手主体のチームということもあり、今のジェズスはマンC時代以上に周囲を活かす意識が強くなっているようにも感じられる。

もちろん今後アーセナルやブラジル代表が苦しんだ際には、ジェズスのゴールが欲しい。それがストライカーに求められるものだが、アーセナルの方は今のところ問題なく勝ち点を重ねている。現段階でジェズスのパフォーマンスに文句はつけられないはずで、サポーターも5ゴールの数字に不満は感じていないだろう。

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