圧巻の守備力に“CB版ハーランド”と大絶賛 アーセナルの若き番人は仏代表のスタメン候補となる

アーセナルで活躍するサリバ photo/Getty Images

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3月の代表デビューから一気にブレイク

ワールドカップ連覇を狙うフランス代表は10日、カタール大会ヘ向けた代表メンバーを発表した。

数名の怪我人が出てしまっているのは残念だが、さすがに陣容は豪華だ。中でも注目したいのは最終ラインだ。プレスネル・キンペンベ(パリ・サンジェルマン)、ダヨ・ウパメカノ、バンジャマン・パヴァール、リュカ・エルナンデス(3人ともバイエルン所属)、イブラヒマ・コナテ(リヴァプール)、ラファエル・ヴァラン(マンチェスター・ユナイテッド)、ジュール・クンデ(バルセロナ)、攻撃的左サイドバックのテオ・エルナンデス(ミラン)、そして最後の1人がアーセナルのウィリアム・サリバだ。

いずれも実力者だが、今季開幕から大きく評価を伸ばした選手ではサリバが挙げられる。マルセイユにレンタル移籍していた頃から評価は高かったが、代表デビューは今年3月まで待たなければならなかった。
その時点ではワールドカップメンバーに入れるか微妙なラインだったが、サリバは今季より復帰したアーセナルで見事に最終ラインを統率。そのパフォーマンスから英『Footbal365』は、サリバのことを「DF版アーリング・ハーランド」と呼んでいる。つまりハーランドに負けず劣らずの大ヒット新戦力という意味だ。

今夏マンチェスター・シティに加わったハーランドは得点を量産しており、今夏のプレミアリーグでも1、2を争う大ヒット補強で間違いない。一方でセンターバックやGKはFWと違ってパフォーマンスが数字に反映されにくいところがあり、どうしてもハーランドの方が目立ってしまう。

しかし今季からの新戦力という点においては、サリバのインパクトもハーランドに負けていない。アーセナルの首位快走に大きく貢献しており、サリバ抜きで今の順位にいられたかは分からない。

192cmとサイズもあり、プレミア特有のスピード対応も問題ない。1対1も安定しており、すでにプレミアトップクラスのセンターバックであることは証明済みだ。今のパフォーマンスを見ればフランス代表入りは妥当で、ワールドカップでスタメン入りしても不思議はない。

センターバック要員だけを見てもヴァラン、キンペンベ、コナテ、クンデ、サリバと層は厚い。パヴァールやリュカ、クンデはサイドバックに回すこともできる選手だ。いったい誰をスタメンに選ぶべきか迷うところだが、今のサリバなら前回優勝を知るヴァランより優先してもいいかもしれない。それほど評価は上がっており、ワールドカップでどんなプレイを見せてくれるか楽しみだ。

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