プレミアの前半戦チャンピオンはアーセナル イングランドを支配していたリヴァプールが絶不調。シティは例年と比べ不安定?

今季のアーセナルの勢いは本物だ photo/Getty Images

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03-04シーズン以来のタイトル獲得なるか

近年のプレミアリーグはマンチェスター・シティとリヴァプールの2クラブが支配している。昨季も優勝決定は最終節までもつれ込み、シティ93ポイント、リヴァプール92ポイントで決着した。

そのため今季もその2クラブが上位を独占するかと思われたが、ワールドカップ・カタール大会前最後のリーグ戦で首位に立っているのはアーセナルだ。2位にシティがつけており、リヴァプールは6位にいる。

リヴァプールは近年まれにみる絶不調のシーズンとなっている。すでに8試合で勝ち点を落としており、首位アーセナルとの勝ち点差は15と追いつける気配がない。
他のBIG6であるトッテナム、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーもアーセナルが遠い。最もアーセナルに近いスパーズは直近リーズ・ユナイテッド相手に4-3と打ち合いを演じており、安定感はない。

意外だったのはチェルシーの失速だ。グレアム・ポッター体制となってからは調子よく白星を重ねていたが、ブライトン戦で黒星を喫すると続くアーセナル、ニューカッスルと上位対決で敗れてしまっている。

アーセナルにとって朗報なのはシティの不安定さだろう。ここまで勝ち点32とアーセナルと5ポイント差のシティだが、昨季と比べると安定感に欠ける。すでに4試合で勝ち点を落としており、しかも相手はニューカッスル、アストン・ヴィラ、ブレントフォードとBIG6以外の3クラブに苦戦してしまっている。

延期されたことも影響しているが、シティはここまで対BIG6を2試合しか経験していない。ユナイテッド戦とリヴァプール戦で1勝1敗だ。W杯後に対チェルシーが予定されており、確実に勝てる保証はない。ハーランドの得点ペースが落ちており、それにつられてシティの勢いが衰えるかもしれない。

今季のアーセナルは強く崩れない。サウサンプトンに引き分けPSVに敗れたタイミングで失速を予想する声もあったが、その後ノッティンガム・フォレストを6-0で撃破しており、勢いを取り戻した。

前半戦のチャンピオンはアーセナルで、これでクリスマスを首位で迎えることができる。今季はW杯開催の関係上後半戦はより長いものとなるが、アーセナルは失速せずライバルを振り払うことができるのだろうか。

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