ブレントフォードが実行した見事なシティ崩し 暴かれたペップ・シティの弱み

イヴァン・トニーが2ゴールでブレントフォードが大金星を挙げた photo/Getty images

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シティはこれでリーグ戦2敗目だ

トーマス・フランク率いるブレントフォードは、昨シーズンプレミアリーグに昇格し13位でシーズンを終えた。プレミア2季目となる今季はここまで15試合を戦い勝ち点19の10位にいる。

今季ブレントフォードは対BIG6の成績が良く、ここまで4試合消化して2勝1分1敗だ。マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティを倒し、チェルシーと引き分けた。アーセナルには敗れてしまったが、今季のアーセナルは強くそう落ち込むことではない。

直近のシティ戦は見事な勝利だった。16分と早いタイミングで先制し、その後はローブロックを形成して耐え忍ぶ。前半アディショナルタイムに失点を許したが、後半アディショナルタイムにロングカウンターを完結させ、最終的に1-2とプレミア王者を撃破している。
英『The Athletic』ではシティを破ったブレントフォードの戦い方が良いお手本になるとして細かく分析し、紹介している。

英紙が分析するブレントフォードがシティ戦で発揮した強みは「整備された守備の形」「ハイプレス」「ブロック」「FWの献身的な守備」「戦術的なファウル」「ウイングバックの積極的な攻撃参加」「中盤からのラン」「イヴァン・トニーのポストプレイ」「セットプレイ」「カウンター」の10個だ。

まず守備時は綺麗な[5-3-2]のブロックを敷き、FWのトニーとブライアン・ムベウモも守備に参加する。ここまで全体で守備をすると相手選手が余裕を持ってプレイできるポジションが限られ、シティは思うようにボールを前進させることができなかった。とくにサイドから突破を試みるジョアン・カンセロやベルナルド・シウバにはウイングバックにプラスして2人で対峙しており、そうなればいくらシティの選手といっても突破はできない。クロス対応もしっかりしており、アーリング・ハーランドには2人以上が必ずマークしている。

次にセットプレイだ。シティのセンターバックは“上手い”選手が多く、ボールをはじき返すことに特化した“強い”選手は多くない。そのためロングボールでの放り込みが効果的で、先制点の場面はまさにそんな放り込みからトニーが最後押し込んでいる。

シティがビッグチャンスを外してしまい自らの首を絞めてしまうシーンもあったが、ブレントフォードが実戦したこのシティ対策は有用だ。「ウイングバックの積極的な攻撃参加」にもシティは苦しんでおり、今後ブレントフォードのシティ対策を実戦してくるチームはあるのだろうか。

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