ダニーロ、ブレーメルらで作る僅か《7失点》の堅守 年明けからユーヴェは逆転優勝狙える

今節はラツィオを撃破したユヴェントス photo/Getty Images

ユヴェントスの調子が上がってきた

今季のユヴェントスは開幕から出遅れた。ポール・ポグバ、アンヘル・ディ・マリアといった即戦力候補を加えたものの、彼らの負傷離脱もあって苦しい台所事情の中で戦うことになったのだ。

優勝争いでも絶好調のナポリに差をつけられ、優勝を諦めたサポーターもいただろう。だが、明るい材料もある。

今節は難敵ラツィオを3-0で撃破したが、今のユヴェントスは守備が安定しているのだ。ここまで15試合を消化して7失点にまとめており、欧州5大リーグでまだ失点数を一桁に保っているのはバルセロナ(5失点)、パリ・サンジェルマン(9失点)、そしてユヴェントスの3チームだけだ。

ラツィオ戦ではフェデリコ・ガッティ、ブラジル代表コンビのダニーロ、ブレーメルが3バックを構成したが、この並びも安定感がある。大ベテランのレオナルド・ボヌッチに継続性を求めるのが難しい中、若いガッティやサイドバックを本職とするダニーロがセンターバックも上手くこなしてくれるのは大きい。

そこにMFニコロ・ファッジョーリ、ファビオ・ミレッティといった若手も加わり、前線ではイタリア期待の若手FWモイーズ・キーンがラツィオ戦で2ゴールを挙げるなど懸命にドゥシャン・ヴラホビッチの穴を埋めている。

ここからワールドカップの戦いが始まるため、セリエAは中断期間に入る。ラツィオを良い形で撃破して前半戦を折り返すことになり、後半戦へ期待しているサポーターも多いはずだ。ここにポグバが戻ってくれば、年明けから首位ナポリを猛追することも不可能ではない。

現在首位ナポリとの勝ち点差は10点だ。簡単な点差ではないが、ナポリもどこかで隙を見せるはず。ユヴェントスが諦めるには早すぎるだろう。

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