ハーランド&アカンジは文句なしの“Sランク補強” ペップ・シティ新戦力前半戦総括

ハーランドの補強は大成功だった photo/Getty images

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今夏も良い選手を獲得している

今夏の移籍市場でマンチェスター・シティは大きく動いた。

シティのトップチームに加わったのは、5人。昨季の冬に獲得され、2022年の夏にトップチームに合流したフリアン・アルバレスを合わせると6人だ。

ここまで最高の活躍を見せているのは、ボルシア・ドルトムントからやってきたアーリング・ハーランドだ。194cmとサイズのあるストライカーで、トップレベルのスピードもある。ここまで全18試合に出場しており、23ゴール3アシストを記録している。加入前に不安視されていた怪我もそれほど多くなく、控えのアルバレスの存在を考えると、十分すぎるほどに稼働してくれている。シーズン後半も同様の稼働が見込めるのであれば、リーグ戦でのゴール数はモハメド・サラーが記録した32ゴールを越えることになるだろう。
次にマヌエル・アカンジだ。ハーランドと同じくドルトムントから来た守備者で、光の速さでチームに適応した。シーズン序盤はアイメリック・ラポルトやジョン・ストーンズがいない時間が続いたため、このアカンジを獲得してよかったと思ったサポーターは多いはずだ。センターバック、右サイドバックとしてプレイでき、後方の安定感を高めてくれた。

上記の2人は期待以上の活躍を見せてくれた。残りの4人は後半戦でさらなる飛躍が期待されている。

アルバレスはCFの選手だが、他のポジションでの起用も見たい。前線で動きを作れる選手でスペースを生み出すことができる。守備での貢献度も高いが、ポジションを争うライバルがハーランドということもあってプレイタイムがここまでリーグ戦で358分と少ない。それでも3ゴールを決めるなど決定力は高く、右ウイングにこれといった選手がいない今、シーズン後半戦はアルバレスの右WG起用に期待だ。

シュテファン・オルテガは与えられた少ないチャンスで自らの実力を証明した。セービングは安定しており、ビルドアップでの貢献度も高い。後半戦でエデルソン・モラレスの調子が落ちることがあれば、正守護神交代も考えられる。

セルヒオ・ゴメスは攻撃やビルドアップでの貢献は前任者のオレクサンドル・ジンチェンコに近いパフォーマンスを披露できるが、守備となるとまだまだ物足りない。コペンハーゲン戦ではレッドカードを提示されており、そこからガクッと出場機会が減った。後半戦はFAカップやカラバオカップと試合数が多くなるため、挽回に期待したい。

カルヴィン・フィリップスは肩の負傷でほぼプレイできなかったため、ゴメス同様に後半戦では挽回が必要となる。展開力、ボール奪取力共に高く、ロドリだけでなくインサイドハーフの選手の負担も軽減できる。今季はベルナルド・シウバの右WG起用が増えたことでIHの負担が多くなっており、フィリップスの適応が後半戦のカギとなる。

シティは例年冬の移籍市場で補強を行わないクラブであり、ここからの追加はほぼないだろう。フィリップスや若手のリコ・ルイスなど後半戦に期待したい選手は多く、ワールドカップ・カタール大会終了後のシティに注目だ。

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