約3年ぶりのイングランド代表入りを果たしたJ・マディソンの長所は“観察力”? マンUの司令塔もじっくり研究

マディソンやイングランド代表の選手たちはW杯初戦に向けて準備を進めている photo/Getty Images

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レスターで輝きを放っているマディソン

滑り込みでカタールW杯行きのチケットを手にすることができたレスター・シティのイングランド代表MFジェイムズ・マディソン。彼はこれまで多くの選手のプレイを参考にしてきたようで、その積み重ねが実を結んでいたようだ。
 
レスター1年目の2018-19シーズンからリーグ戦7ゴール7アシストの成績を残し、その後もチームの攻撃を牽引してきたマディソン。今季のレスターはスタートダッシュに失敗してしまったが、そんな中でも彼はすでにリーグ戦7ゴール4アシストを記録している。
 
その一方、イングランド代表キャップ数はわずかに1であり、現時点では2019年11月のモンテネグロ戦が唯一の出場だ。これまでもマディソンの代表入りを望む声は多くあがっていたが、ガレス・サウスゲイト監督はカタールW杯まで彼を招集せず、ぶっつけ本番でのサプライズ選出となった。
 
代表でアピールするチャンスがほとんどなかったにもかかわらず、レスターで地道にハイパフォーマンスを続け、土壇場でカタールW杯行きを勝ち取ったことは見事と言えるだろう。英『Daily Mail』によれば、ドーハで記者会見に出席したマディソンはこれまで多くの試合や選手を見てきたことを明かしており、それが自身のプレイに反映されていることを示唆している。
 
「どんな試合でも見ているよ。僕の家はサッカーに狂っているんだ。僕のガールフレンドは、僕がサッカーをたくさん見るからおかしくなってしまった。ロックダウンの間は1日に4試合あっても全部見ていた」
 
「見ている選手が上のレベルでも、同じレベルでも、下のレベルでも、それぞれの選手から何かを得ようとしているよ。テレビで試合を見るときは、自分のポジションの選手を見ていることが多い」
 
特にマディソンはマンチェスター・ユナイテッドで攻撃の中心を担うMFブルーノ・フェルナンデスに目をつけていたようで、彼のプレイからヒントを得ていたことも明かしている。
 
「数シーズン前、僕がイングランド代表の一員ではなかった頃、ブルーノ・フェルナンデスはマンチェスター・ユナイテッドでとても良いプレイをしていた。ゴールやアシストという点においてとんでもない数字を残していた」
 
「だから、その時はもう少し念入りに彼を見ていたかもしれない。『どうしてあんなにゴールを決められるんだろう?』『僕の考えにはない動きを見せてくれる』ってね」
 
B・フェルナンデスは2020年1月からマンUでプレイしており、加入から約半年でリーグ戦8ゴール7アシストを記録。続く2020-21シーズンは18ゴール12アシストという成績を残しており、マディソンはこの頃の彼のプレイをよく見ていたと思われる。
 
マディソンとB・フェルナンデスは、両者ともにゴールやアシストを量産できる攻撃的MFであり、テクニックやキック精度が高く、随所に知的さも覗かせるなど共通点が多い。他にも細かい類似点はあるはずで、マディソンのプレイの中からさらなる“B・フェルナンデスらしさ”を探してみるのも面白いかもしれない。

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