チェルシーで全部勝ち取ったDFが狙うW杯の頂点 アスピリクエタが語る“ヤング・スペイン”への自信

チェルシーではあらゆるタイトル手にしてきたアスピリクエタ photo/Getty Images

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若手を見守るいぶし銀な守備職人

今のスペイン代表はとにかく若い。MFペドリ、ガビ、FWアンス・ファティのバルセロナ組を中心に、世界を代表するヤングスターが揃うフレッシュなチーム構成でカタールの地へ乗り込んでくる。

彼らの勢いあるプレイはグループ最終戦で対戦する日本も要警戒だが、若手をまとめるベテランの存在も見逃せない。

後方から若手たちをサポートするのは、チェルシー所属DFセサル・アスピリクエタだ。クラブではプレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、FA杯、EFL杯、UEFAスーパー杯、クラブワールドカップとあらゆるタイトルを手にしており、そのキャリアは実に豪華だ。
不足しているのは代表のタイトルだ。クラブに比べ、スペイン代表では2013年のコンフェデレーションズ杯で準優勝、2020-21シーズンのネーションズリーグで準優勝と、惜しいところでタイトルを逃している。2014、2018年のワールドカップも同じで、アスピリクエタにとって過去2回のワールドカップは苦い思い出となっている。

3回目のカタール大会こそ頂点に届くだろうか。英『Daily Mail』によると、アスピリクエタは若い現代表への手応えを口にしており、彼らの視界には2010年大会以来となる優勝しか入っていない。

「僕たちは素晴らしいチームだ。これはミスの許されない大会であり、上手く始めないといけない。細かいところが違いを生む。最善を尽くし、W杯のトロフィーをコレクションに追加したい」

「過去2回のW杯は良くなかったけど、僕たちはもう一度チャンスを得た。チームは良い状態にある。若手の存在が主な違いだね。最大の成果を手にすべく協力しないとね。若い選手たちは調子も良く、モチベーションも高い。CLやEUROでプレイした者もいるし、若くても高いレベルでプレイしてきたからね」

前回大会はナチョ・フェルナンデス、ダニエル・カルバハルがいたこともあり、アスピリクエタに出番はなかった。しかし左右両方のサイドバックに加えて3バックのセンターバックにも入れるアスピリクエタは堅実な守備を保証してくれる実力者で、経験値も申し分ない。いぶし銀な職人がいるのもスペインが強い理由であり、若手とベテランが上手く融合したスペインも優勝を狙う力を備えている。

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