日本対コスタリカはカタールW杯における「最も退屈な試合」 前半の枠内シュートは両チーム“0本”

ドイツ代表戦でヒーローとなった浅野も今回は不発に終わった photo/Getty Images

2連勝とはいかなかった日本

FIFAワールドカップ・カタール大会の初戦、ドイツ代表戦で劇的な勝利をあげたものの、続くコスタリカ代表戦を0-1で落とした日本代表。日本にとっては非常に残念な結果、コスタリカにとってはグループステージ突破に希望をつなぐ結果となったが、傍から見れば非常に退屈な試合だったようだ。
 
23日に行われたドイツ代表戦の日本は、前半の内にPKから失点を喫してしまったものの、FW堂安律、FW浅野拓磨のゴールで逆転に成功。後半に入ってからの選手交代やシステム変更が功を奏し、優勝候補から勝ち点3を奪う“ジャイアントキリング”を成し遂げていた。
 
これにより、他会場の結果次第では“勝てば決勝トーナメント進出が決まる”という状況の中で臨むことができた、今回のコスタリカ代表戦。日本はコスタリカの堅い守備をなかなか崩すことができず、前半は0-0で終了。そして、今回は後半に入ってからの森保一監督の采配が効果を発揮せず、81分にはショートカウンターから先制点を献上してしまい、0-1で敗れてしまった。
 
英『FourFourTwo』は、両チームの前半の枠内シュートが0だったことについて触れており、「2022年カタール大会において、間違いなく最悪の前半45分だった」と伝えている。そして、後半に入ってからもそれほど試合が盛り上がりを見せなかったため、「日本代表のGK権田修一がコスタリカのディフェンダーにゴールを許し、2022年ワールドカップの最も退屈な試合が活気づいた……」とこの試合を総括した。
 
90分を通しても、コスタリカ代表の枠内シュートはわずかに1本であり、彼らにとって最初、かつ唯一の枠内シュートが日本を窮地へと追いやることになった。失点シーンについて同メディアは「コスタリカの最初の枠内シュートを許すという権田の大失態」と言及しているが、直前のDF吉田麻也のパスが中途半端だったことや、奪われた後のディフェンスの対応にも問題があったと言える。そして何より、コスタリカゴールをこじ開けることができなかった攻撃面に大きな懸念がある。
 
今回の敗戦により、日本代表は次のスペイン代表戦で勝利をあげる必要性が高くなってしまった。スペイン代表はコスタリカ代表を7-0で下したチームであり、非常に厳しい試合となることが予想されるが、2大会連続の決勝トーナメント進出を果たすことはできるのか。

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