優勝候補ブラジルの強みは攻撃よりも守備? W杯を制した1998年フランス代表と同様のスタッツを記録

ブラジル代表の守備を支える38歳のチアゴ・シウバ photo/Getty Images

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ネイマールが負傷離脱も決勝トーナメント進出を決めた

FIFAワールドカップ・カタール大会の優勝候補筆頭と目されているブラジル代表。全ポジションに複数のタレントが揃っているが、攻撃よりも守備に強みがあるチームと言えそうだ。
 
今大会のブラジル代表は、FWリシャルリソンの2ゴールの活躍などもあり、初戦の相手セルビアを2-0で下している。続く29日のスイス戦もMFカゼミロのシュートが決勝点となり1-0で勝利。2連勝で決勝トーナメント進出を確定させた。
 
そんな中、少し気になるのが得点数の少なさだ。初戦のセルビア戦は24本ものシュートを放ちながら決まったゴールはわずかに2つ。スイス戦も内容的にはスコアレスドローで終わっていてもおかしくなかった。決勝トーナメントでは攻撃陣のさらなる奮起が求められるだろう。
 
一方、守備では良い数字を残している。2試合連続でクリーンシートを達成し、枠内シュートは2試合を通してまだ1本も許していない。DFチアゴ・シウバやDFマルキーニョス、GKアリソン・ベッカーなどを中心に、堅いディフェンスを見せている。
 
データサイト『Opta』によれば、ワールドカップの開幕2試合で相手の枠内シュート数を0に抑えたチームは、今大会のブラジル代表が1966年以降で2チーム目だという。1チーム目は1998年フランス大会のフランス代表で、その時の彼らは見事にワールドカップ初優勝を成し遂げた。
 
彼らのグループステージ最終戦はカメルーン戦となっているが、ここでターンオーバーすることも十分に考えられる。決勝トーナメントでの戦いに向け、自慢の堅守は保ちつつ、攻撃の起爆剤となる存在を新たに見つけられると理想的だろう。

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