横浜F・マリノスが宮市亮との契約を更新 まだ底が知れない“ガラスの天才”がチームを連覇に導くか

宮市の活躍は横浜F・マリノスに大きく貢献した photo/Getty images

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怪我がなければ二桁得点二桁アシストを狙える

高校卒業後、アーセナル移籍という素晴らしいキャリアのスタートを切った宮市亮。労働ビザの関係で、すぐにトップチームでプレイすることなく、複数のクラブを渡り歩いた。印象的なのはボルトン時代にチェルシー相手に披露した高速ドリブルであり、元セルビア代表のブラニスラブ・イヴァノビッチを圧倒した。

しかし怪我が宮市のキャリアを悩ませる。ザンクトパウリ時代には左膝前十字靱帯を断裂。難しい日々を送った。

2021年横浜F・マリノスへの移籍が発表された。プロキャリアが長く、意外にもこれがJ初挑戦となる。
J1リーグ初年度は思うようにトップチームでプレイできなかったが、翌シーズンから宮市がチームに大きな貢献を見せる。

サイドで出場機会を得ると、自慢のスピードを武器に相手を圧倒。フィニッシュの精度不足が指摘されていたが、試合を重ねるごとにコンディションを上げ、フィニッシュ面での改善を見せた。今まではスピードのあるドリブルが武器だったが、そこに高精度のクロスやシュートが加われば対峙するDFは苦労する。印象的なのは3-3で引き分けた浦和レッズ戦で、宮市はこの日前半だけで1ゴール1アシストの大活躍だった。

このパフォーマンスが評価され、E-1選手権に日本代表として出場した。しかし韓国戦で負傷。右膝前十字靭帯断裂と診断され、残りのシーズンを欠場している。その後F・マリノスはリーグ優勝を果たしたが、宮市の不在は大きく響いた。宮市はスタートでも途中出場でも輝ける選手であり、好調時のクロスの精度は水沼宏太にも引けを取らない。

F・マリノスは宮市との契約を更新したと発表した。「来シーズンも共に戦おう」とのコメント付きであり、多くの反響を呼んでいる。

F・マリノスのリーグ連覇のために宮市は必要な選手だ。もちろん怪我の心配もあるが、コンディションが万全であればJリーグトップのパフォーマンスを披露する。来季は怪我せず、万全の状態で1シーズン戦う宮市に期待だ。

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