120分で走行距離は16.64km。PKではど真ん中に蹴り込む 走力と度胸持つブロゾビッチに日本屈する

ラウンド16で日本の前に立ちはだかったマルセロ・ブロゾビッチ photo/Getty images

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素晴らしいMFだった

FIFAワールドカップ・カタール大会ラウンド16で日本はクロアチアと対戦。試合は延長含めた120分で決着付かず、PK戦に突入。日本は3選手が外してしまい、クロアチアがラウンド8行きを決めた。クロアチアは前回大会で決勝まで進んでおり、2大会連続での8強入りである。

そんなクロアチアの武器は中盤の構成力で、ルカ・モドリッチ、マテオ・コバチッチ、マルセロ・ブロゾビッチの3人が日本の攻撃を難しくさせていた。

とくに120分、フルタイム出場したブロゾビッチは最後まで日本を苦しめた。
普段はセリエAのインテルでプレイする30歳で、クラブでもすでに2ゴールを決めるなど中心的な存在だ。

そんなブロゾビッチが日本戦で素晴らしい記録を残した。それが走行距離である。『FIFA.COM』によれば120分プレイしたブロゾビッチの走行距離は16.64kmだった。ポジションは[4-3-3]のアンカーで、常にパスコースを作るため走り続けたことで、走行距離が増えたのだろう。日本は前田大然がブロゾビッチへのパスコースを消していたが、あの手この手でクロアチアは無理やりコースを作ってきた。

ブロゾビッチの凄さはそれだけ走ってもぶれないプレイの精度にある。パス成功数は115本、成功率は88%と高水準。ロングボールも4本蹴って4本成功させている。

極めつけは最後のPKだ。2人目の登場したブロゾビッチはゴールど真ん中に蹴り込んだ。走力と度胸を身に着けている実力者が日本を追い込んだ。

ブロゾビッチのいるクロアチアはベスト8でブラジルと対戦する。攻撃力が強みのチームであり、モドリッチ、コバチッチ、ブロゾビッチの中盤3枚で試合をコントロールできるのだろうか(データは『SofaScore』より。)

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