バルセロナは頭を悩ませるも…… スペイン代表はすでに“ブスケッツ後釜問題”の解決策を持っている

スペイン代表ではCBでプレイするロドリ photo/Getty images

悩む必要はなさそうだ

ラ・ロハの愛称で知られるスペイン代表は2008年から2012年の4年間、国際舞台で無類の強さを誇った。2008年のEURO2008、2010年のW杯・南アフリカ大会、2012年のEURO2012を全て制したからだ。

そんな最強時代を知るセルヒオ・ブスケッツが先日、スペイン代表からの引退を発表した。ブスケッツはEURO2008の翌年である2009年からフル代表でプレイしており、W杯・南アフリカ大会とEURO2012の決勝では両試合で先発出場している。キャップ数は143試合で、ここ10年は常にスペイン代表のアンカーにブスケッツがいた。

W杯・カタール大会までチームを指揮したルイス・エンリケも代表を離れており、今後の監督次第でシステムは変わることになるが、次は誰がラ・ロハのアンカーを務めるのだろうか。

大本命はマンチェスター・シティのロドリである。ビジャレアル出身の中盤戦士で、アトレティコ・マドリードを経てシティにやってきた。移籍後はフェルナンジーニョからポジションを奪えない時期もあったが、試合を重ねるごとに成長し、今では欠かせない戦力となっている。

ロドリは展開力、機動力、攻撃力と多くの武器を持つハイレベルなMFだ。昨季シティではアンカーながら7ゴールを奪う大活躍だった。ミドルシュート、190cmの長身を生かしたヘディングとシティに多くのものを提供してくれた。

しかしスペイン代表ではブスケッツがおり、アンカーでプレイすることはできず、エンリケ前監督はロドリのセンターバック起用を試した。相手を押し込むことが多いスペイン代表ではこの起用法がハマった。配球力は抜群であり、ボールを奪い取る力も強い。俊敏性もあってカタールで評価を上げた。

バルセロナはこのブスケッツの後釜問題に頭を悩ませているが、スペイン代表はロドリがいれば当分は問題ないだろう。26歳と若くはないが、今後数年はほぼ確実に稼働してくれる。世界で見てもトップクラスのアンカーであり、これからのラ・ロハを支えてくれるだろう。

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