マンC離れて2年 アルゼンチン代表のポジションを守り続けた“34歳”オタメンディの評価が再び上がるとき

アルゼンチンの優勝に貢献したオタメンディ photo/Getty Images

アルゼンチン代表キャップ数は100に達した

ベスト16で敗退した前回のロシア大会から4年。FIFAワールドカップ・カタール大会へ向けて大幅な世代交代へ動いたアルゼンチン代表において、DFニコラス・オタメンディ(34)はポジションを守り続けた。

4年前はDFフェデリコ・ファシオ、マルコス・ロホといったベテランも名を連ねており、当時30歳だったオタメンディもベテラン組の1人だった。世代交代の対象となっても不思議はなかったが、代表監督リオネル・スカローニは4年間オタメンディを信頼し続けた。今大会でもオタメンディは全試合にフル出場している。

マンチェスター・シティ在籍時は厳しい評価を受けることもあり、2020年からは5大リーグを離れてポルトガルの名門ベンフィカでプレイしている。34歳と大ベテランの領域に入ってはいるが、今大会での活躍で評価は上がっている。

ベンフィカとの契約は今季限りとなっているが、ポルトガル『A Bola』はアトレティコ・マドリード、セビージャ、レアル・ベティスといったスペインのクラブが獲得に関心を示していると伝えている。過去にオタメンディはバレンシアでプレイしていたが、34歳にして再び5大リーグへ戻る可能性も出てきた。

フランス代表とのファイナルもフル出場し、オタメンディの代表キャップ数は100に達した。強豪のアルゼンチンで初招集された2009年から継続的にプレイしてきたのは見事で、その実力を再び評価すべきタイミングなのかもしれない。

決勝のフランス戦ではFWランダル・コロ・ムアニを後ろから不用意に倒してPKを献上する場面はあったものの、大会全体を通しては安定していたと言える。オタメンディを信用し続けたスカローニの判断も正解だったということなのだろう。34歳にして再びオタメンディにスポットが当たっている。

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