W杯・カタール大会の得点王が移籍希望 PSGに不満アリ

パリ・サンジェルマンを離れたいムバッペ photo/Getty images

新天地選びはどうするのか

モナコで頭角を現わし、年々凄みを増しているキリアン・ムバッペ。フランス代表として出場したFIFAワールドカップ・カタール大会では惜しくも準優勝となったが、決勝戦ではハットトリックを達成して大会得点王に輝いた。恐ろしいのはまだ24歳ということであり、ここからさらに成長していくことだろう。

そんなムバッペだが、今夏パリ・サンジェルマンとの契約延長を発表した。発表前はフリーでクラブを離れ、スペインのレアル・マドリード行きが濃厚とされていたが、一転してフランスに残ることに。契約は2025年までとされている。

西『SPORT』によると、ムバッペはPSGを離れたいと考えているようだ。クラブでの生活に不満があり、その場合受け取る給与額を下げることになっても問題ないという。

同メディアで挙げられている候補はマンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リヴァプール、レアルの4クラブだ。

現実的なのは資金力に余裕があるユナイテッドとチェルシーか。両クラブともに今夏の移籍市場では多額の資金を投下してチームの活性化を図った。成功したのはユナイテッドで、上り調子でW杯の中断期間を迎えた。

ユナイテッドはセンターフォワードを探しており、ムバッペはそのポジションでプレイできる。ただ最も力を発揮するのは左サイドであり、現在調子を上げてきているアレハンドロ・ガルナチョの出場機会を減らすのは良い選択肢ではない。であれば、ムバッペを中央で起用すべきだ。

チェルシーはCFの下に2シャドーの3トップを採用しており、ムバッペであればどのポジションでもプレイできる。が、シャドーはメイソン・マウントをはじめ、すでに実力者が揃っており、ライプツィヒのクリストファー・エンクンク加入が決まったとの話もある。CFでもムバッペは活躍する可能性は高いが、ポストプレイが求められるCFよりも前を向いて攻撃参加できるシャドーがベストかもしれない。

レアルも候補として挙げられているが、ムバッペがPSGに残留したことで両者の関係性は間違いなく悪化している。そういった状況で移籍が成立するとは思えない。

レアル行き濃厚とされるも、結局PSGに残留したムバッペ。しかし現状では環境を変えることを望んでおり、移籍先を探している様子。英紙が挙げた4クラブは現実味に欠けるものであり、望み通りPSGを離れることはできるのだろうか

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