デパイに並ぶFWは出てくるか ブロビー、ザークツィー、ライコフら4年後のオランダを引っ張ってほしい逸材たち

世代別オランダ代表でプレイするザークツィー photo/Getty Images

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楽しみな若手アタッカーは出てきている

ベスト8のアルゼンチン戦はカード連発の苦い試合となってしまったが、FIFAワールドカップ・カタール大会ではルイ・ファン・ハールの下でオレンジ軍団完全復活への兆しを見せたオランダ代表。

前評判通り優秀なDFを揃えた守備陣は安定感があり、DFユリエン・ティンバーやマタイス・デ・リフトなど楽しみな若手も多い。4年後の2026年大会へ期待の持てるチームだ。

だが、課題もある。メンフィス・デパイに頼りがちなセンターフォワードの層を厚くすることだ。
今大会ではフィンセント・ヤンセン、ルーク・デ・ヨング、ボウト・ベグホルストといったサイズのあるセンターフォワードを招集し、その高さは武器となっていた。しかし、いずれも得点力が抜群に高いというわけではない。4年後へデパイと争える点取り屋が欲しい。

オランダ『Voetbalzone』はさっそく4年後が楽しみな期待の若手FWをリストアップしているが、有名な存在ではアヤックスFWブライアン・ブロビー(20)とボローニャFWジョシュア・ザークツィー(21)が挙げられる。

どちらも世代別代表から活躍してきたストライカーで、ブロビーは今季エールディヴィジで14戦8ゴールと印象的な数字を残している。バイエルンに在籍していたザークツィーも193cmとサイズがあり、ユース年代から有名な存在だった。この2人が次の4年で成長してくれれば大きく、ポテンシャル的にはオランダ代表のエースにもなり得る。逆にこの2人が育たなければ厳しくなるだろう。

トップチームでの成績はまだ残せていないが、他にはアヤックスのU-21カテゴリーでプレイするソンチェ・ハンセン(20)、PSVのリザーブチームとなるヨング・PSVで奮闘し、今年5月のU-17欧州選手権では3ゴールを挙げてチームの準優勝に貢献したFWジェイソン・ファン・ダイベン(17)、U-19ドルトムントでリーグ戦11戦10ゴール、UEFAユースリーグでも3ゴールを挙げているFWジュリアン・ライコフ(17)といったタレントも期待されている。

以前はロビン・ファン・ペルシー、アリエン・ロッベンら攻撃陣が最大の魅力となっていただけに、当時に匹敵する破壊力を取り戻したい。今は守備陣にタレントが集まっているだけに、攻撃陣が伸びてくれば相当面白いチームに仕上がるはずだ。次の4年でデパイと競えるエースは出てくるだろうか。

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