クリスタル・パレスファンは生え抜きのワン・ビサカをまだ愛している 1月の去就が注目となるマンUの右SB

バーンリー戦で今季初先発を果たしたワン・ビサカ photo/Getty Images

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ここから劇的に出場機会が増えていくとは現状考えづらい

今季からマンチェスター・ユナイテッドの指揮官はエリック・テン・ハーグ監督が務めているが、DFアーロン・ワン・ビサカは彼の下でほとんど出番を得ることができていない。直近のバーンリー戦では先制点をアシストする活躍を見せたが、古巣クリスタル・パレスへ帰還となる可能性も十分ありそうだ。
 
2019年夏に5000万ポンド(約80億円)の移籍金でクリスタル・パレスからマンUへと移籍したワン・ビサカ。オーレ・グンナー・スールシャール監督時代はレギュラーとして活躍したものの、昨季途中に彼が解任されて以降は出場機会が減少。テン・ハーグ体制となった今季の公式戦出場数は2試合に留まっている。
 
そのうちの1試合が22日に行われたカラバオカップ4回戦のバーンリー戦であり、ワン・ビサカは今季初のスタメン入りを果たした。そして、27分にエリア内深い位置からあげた彼のクロスはMFクリスティアン・エリクセンのゴールを生んでおり、課題の攻撃面で改善の兆しを見せた。
 
英『Daily Mail』によれば、テン・ハーグ監督はバーンリー戦後に今季のワン・ビサカについて言及しており、プレイ内容よりも彼の状態に問題があったことを仄めかしている。
 
「彼に未来があることは明らかだ。彼はユナイテッドで何年か良い時を過ごしたが、今シーズンは序盤から病気やケガが多く、遅れをとっていた」
 
それでも今回の活躍だけで彼の序列が覆るとは考えられず、あくまでも出場機会増加のきっかけを得たに過ぎないだろう。現在はクリスタル・パレスを始めとする、いくつかのクラブが彼の移籍先として候補にあがっている状況で、1月の移籍も現実味を帯びている。
 
パレスのパトリック・ヴィエラ監督は、アカデミー出身のワン・ビサカが同クラブのファンからまだ愛されていることを認めたようで、こちらも英『Daily Mail』が伝えている。彼は1月の移籍市場でクラブの動きが活発になることを望んでいるらしく、ワン・ビサカのパレス行きが実現するとなれば、買取オプション付き、もしくは買取義務付きのローン移籍が濃厚のようだ。
 
バーンリー戦で見せたような攻撃面での好プレイをさらに増やしていくためにも、ワン・ビサカがまず優先すべきは出場機会の確保と言える。自らを愛してくれているファンの下でプレイできるパレス復帰は良い選択肢となりそうだが、本人はマンU残留と移籍のどちらを望むのか。

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