プレミアリーグ第18節。新年を首位で迎えたアーセナルは、ブライトンのホームであるアメックス・スタジアムに乗り込んだ。好調のチーム同士という以上に、三笘薫と冨安健洋の日本人対決という意味でも注目を集める一戦となった。三笘は先発、冨安はベンチからのスタートとなっている。
あっという間に試合を動かしたのはアーセナル。2分、カウンターの阻止から左サイドのマルティネッリに繋がり、マルティネッリがファーを狙ってシュート。こぼれ球にサカが詰めて、いきなりの先制点を手にすることに成功した。
それでもホームのブライトンはすぐにペースを取り戻す。16分にはランプティの折り返しからトロサールが狙うが、惜しくも枠外へ。その後もセットプレイやカウンターからアーセナルのゴールを脅かす。三笘がドリブルを仕掛けると、ホームのサポーターから大歓声が上がった。
しだいにボールを持つ時間が多くなるブライトンだが、アーセナルにブロックを敷かれた状態では決定的な攻め手がなく、ギャップを作り出すことができない。逆に39分、アーセナルにコーナーキックのチャンスを生かされてしまう。セカンドボールを拾ったウーデゴーが豪快に蹴り込んで0-2。試合はそのままハーフタイムに突入する。
ところが後半立ち上がりの47分にも、3たびアーセナルが試合を動かしてしまった。左に開いたマルティネッリにボールが出ると、マルティネッリはニアを狙ってシュート。キーパーが弾いたこぼれ球にエンケティアが詰め、点差を3点に広げることに成功する。
またも出鼻をくじかれた格好のブライトンは、三笘の仕掛けなどからチャンスを伺うが決定機には結びつかず、60分にはファーガソン、サルミエントを投入。アーセナルも同タイミングで冨安とティアニーを投入し、久々のプレミアでの日本人対決が実現する。
すると65分、日本のドリブラーが仕事をやってのけた。三笘がのグロスのパスに合わせてゴール前に抜け出すと、右隅に流し込むようなシュート。これが決まってブライトンが1点を返す。
三笘のゴールで息を吹き返したかのようなブライトンだったが、71分、またしてもアーセナルが魅せた。自陣からウーデゴーが前線のマルティネッリを走らせる長いパス。これをドリブルで持ち込んでそのまま決め、ブライトンの追い上げを突き放してみせた。
だがブライトンもこのままでは終わらない。77分、ダンクからの長いパスに走り込んだファーガソンがサリバとの競り合いを制し、ゴールに蹴り込んで2点目。そこから終盤はボックス内に人数をかけ、落ち着かせようとするアーセナルのペースをかき乱すように攻め立てた。
アーセナルはホールディングを投入した5バックを敷き、押し込まれながらも逃げ切りを画策。ここでまた三笘が魅せた。スローインの流れからボールを拾ってPAへ侵入すると右足一閃し、またもネットを揺らしてみせる。
しかし、これはオフサイドの判定で惜しくもノーゴールに。追い上げのゴールとはならず、そのまま2-4で終了のホイッスルとなった。アーセナルの華麗なゴールショー、三笘のゴールとブライトンの追撃、日本人対決の実現と非常に見どころの多いゲームであったが、結果としてアーセナルが勝点を43に伸ばし、新年もがっちりと首位を固めている。
[スコア]
ブライトン 2-4 アーセナル
ブライトン
ロベルト・サンチェス、ペルビス・エストゥピニャン、レヴィ・コルウィル、ルイス・ダンク、タリク・ランプティ、パスカル・グロス、ビリー・ギルモア、アダム・ララーナ(→ジェレミー・サルミエント 61)、三笘薫、ソリー・マーチ(→フリオ・エンシソ 76)、レアンドロ・トロサール(→エヴァン・ファーガソン 60)
アーセナル
アーロン・ラムズデール、オレクサンドル・ジンチェンコ(→キーラン・ティアニー 60)、ガブリエウ・マガリャンイス、ウィリアム・サリバ、ベン・ホワイト(→冨安健洋 60)、トーマス・パルティ(→モハメド・エルネニー 74)、グラニト・ジャカ、マルティン・ウーデゴー(→ロブ・ホールディング 87) 、ガブリエウ・マルティネッリ、ブカヨ・サカ、エディ・エンケティア
[得点者]
アーセナル
サカ(2)、ウーデゴー(39)、エンケティア(47)、マルティネッリ(71)
ブライトン
三笘(65)、ファーガソン(77)